なんで主役が蚊帳の外??
「はぁ……やっと昼休みだ……」
思わず深いため息がこぼれた。
午前中はずっと、上田くんたちに振り回されっぱなしだった気がする。
5、6時間目はたしかホームルームだったはず。
(周りに合わせるのも疲れたし、お昼くらいはちょっと一人でゆっくりしようかな……)
「ねぇ柚葉! こっちでうちらと昼ごはん食べようや!」
「そうやで、なんでわざわざ一人で食べようとしてんねん。ぼっち飯なんかおもんないやろ!」
(なんでこんなに怒涛の勢いで話しかけてくるのよ、この人たちは……!)
「あ、うん……わかった、行くよ」
断れる空気でもなく、大人しくついていく。
……もちろん、そこには桐生くんも一緒にいた。
「なぁ琉弥、5、6時間目って何やるか知らんの?」
「知らん。ってか、先生『今のところ特にやる事ない』って言ってたわ」
「えっ、ほんまに? ……じゃあさ、柚葉の歓迎会でもやろうか提案してみようや!」
(歓迎会……!? 嬉しくはあるけど、ちょっと面倒なことになりそうな予感が……)
「ええやんそれ! ほら行け琉弥、はよ走って先生に聞いてこい!」
「これに関しては絶対お前が適任やもんな!」
「そうやな。しゃーないから行ってきたるわ。……お前ら、俺の弁当食べるなよ?」
「食べるわけないやろ! そこまで食い意地張ってへんわ!」
「じゃあ琉弥、よろしく~」
「よろー」
すさまじいスピード感で話がまとまり、桐生くんが教室を出ていく。
(……いや、わたし完全に蚊帳の外じゃん!?)
上田くんも北川さんも、なぜかめちゃくちゃ満足そうな笑顔でこっちに微笑みかけてくる。
(ていうか、なんで桐生くんが適任なの……? 普通そういうのって、学級委員とかの仕事じゃないの……!?)
もう、なんなのよこの状況――!!




