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ポリリズム  作者: 十万ポテト
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7/8

タイトルに特に意味はない

誰しもが一度は経験したことがあるだろう。修学旅行前日、運動会前日などに不安やワクワク感が収まらずに興奮状態に陥ってしまう事が。そんな日に羊を数えて寝ようとしてもオオカミに食べられてしまうだけだ。


特に文化祭前日の夜は危険だ。「明日はどんな格好しようかな?」とか「友達のB君の所に行ってみようかな?」とワクワクバイキング状態なのだ。そして、いま!まさしくその境地に立っている!


「やばい。。どうしよう。。小学校の遠足以来、どうもイベント前日に弱くなってる気がする。」


部屋の壁にある時計を見てみると時刻は深夜24時。寝ようと考える度に眠気が遠ざかっているような感覚に襲われる。普段どうやって寝ていたのかすごく疑問に思う。


とりあえず、布団に入って天井をボーと見続けてはいるが、迷宮迷路に迷い込んだかのように視界がぼんやりしてくる。だが、完全に寝るためにはもう一歩足りない気がする。


「なんだ・・・何が足りないんだ・・あと一歩でこの苦痛から解放されるというのに。」


部屋のあたりを見渡すがヒントらしいものはない。すると、窓のほうから何か物が割れる音がして慌てて飛び起きる。


窓のカーテンを開けてみると、まばゆい光に覆われる。その光の中にぼんやり人らしいシルエットが浮かび上がってくる。


「ん。。なんだ。。UFOか。。早くこの光を何とかしてくれ!俺は寝たいんだよ。。」


そしてその人物は「ゆけ!選ばれし物よ!今こそ立ち上がれ!」と言ってその光の中に消えて行ってしまった。


そのまま大冒険が始まるのかと思いきや、ベットから転げ落ちて冒険終了。どうやら「考えるな、、いやでも考えるなって考えてる時点で考えたことになってるのでは?ん。。。」と考えているうちに寝ていたようだ。


ーーAM8:00


今日は文化祭当日のため、普段より少し遅めに家を出る事ができる。毎日、この時間帯に家を出ることができたらどれだけ幸せだろうか?ついでに学校の授業が半日で終わってくれればとつい願ってしまう。


ここで勘違いしてほしくないのが、学校が嫌いなわけではない。授業が嫌いなだけだ。学校は、友達やクラスの人たちが温かく迎えてくれるため、ついホームシックになりそうなくらい好きだ。


ここで一言。「学校に隕石落ちてくれ。」きっと百人ぐらいが一斉に願ったら神様もきっと落とせざるおえだろう。


そんな野望を抱えつつ学校に着くと、バニーガールの格好をした人が正門の前でチラシを配っていたり。メイドが走ってたり。と昨日とは違っていた。


まるでどこかのテーマパークに来たような気分になる。つい大声を出したくなるが、そんなことをしたら確実に職員室行きになるので教室に向かった。


教室に入ると、クラスの人たちもコスプレ姿をしていて準備に取り掛かっている。その雰囲気に合わせるべく、昨日買っておいたピエロのコスプレに着替えることにした。


昨日の帰りにポンキーホーテに寄って店員さんにコスプレってありますか?と聞いたらこれを渡された。


「へぇ。。今どきのコスプレってこんなにクオリティ高いんだな。。」


髪の毛に鼻、そして上下の服。さらにリアル感を出すために赤いファンデーションと白いファンデーションまでセットになっている。


着替え終わって教室に戻ると、作業をしていたみんなが手を止めてこっちを見るなり笑ってくる。一番笑っていたのは友人のたけしだ。


「おまっwwピエロってwwどんなセンスだよww」


確かに他の人たちを見ると有名なキャラクターのコスプレをしていた。たけしはと言うと、祭りで売っているような仮面ライダーのお面に革ジャン姿だった。


「この姿には訳があるんだよ。この姿は、変身する前の真の仮面ライダーの姿だ!お前のピエロとはクオリティが違うんだよ!」


「いや、マニアックすぎるだろ。それにクオリティならピエロのほうが上だろ!」


とても低レベルな言い争いをしていたら教室のドアが開く。どうやら俺よりも後から来た人がいたらしい。


「遅れてしまい申し訳ありませんわ。」


と入ってきたのは佐江川千夏だった。何より驚いたのが、俺と同じピエロのコスプレをしてきた事だった。みんなも同様に驚きを隠せないようだった。


一瞬、時が止まったが「かわいい!!」となぜか評判が良かった。


「なんで俺だけ。。。明らかに態度違くないか?」とみんなに投げかけたが、返って来たのは冷たい視線だけだった。


仕方なく、準備に取り掛かることにした。冷蔵庫にしまっておいた食材を取り出して調理し始める。最近、親が旅行中ということもあって料理をやり始めた。


その成果もあって、包丁さばきをやたら褒められた。ちなみに得意料理はチャーハン。むしろチャーハンしか作れないんだが。


そして、文化祭開始のピストル音が構内に響き渡った。







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