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ポリリズム  作者: 十万ポテト
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3/8

タイトルに特に意味はない

昔の夢を見ていた。俺が生まれて1年が経った頃、妹ができて幼稚園と小学校は同じ学校に通っていた。


妹はとても泣き虫で、何かある度に「お兄ちゃん」と泣きながらくっついてきた。そんな妹が最初の頃はとても愛らしく、頼られる度に「兄ちゃんに任せろ!」と言って、妹をいじめていた下級生を追っ払っていた。


そんな妹と距離を置いたのは、中学生の頃からである。周りの目が気になっていたのもそうだが、当時いじめにあっていた俺は、学校にすら行っていない。そんな格好悪い姿を妹に見せれるわけない。


気が付けば、妹とはしばらくまともに話せていない。あの時、俺がちゃんと学校に通って妹の面倒を見てればと後悔ばかり浮かんでくる。


ーー体の上に何かが乗っかってくる


眠い目をこすりながら目を開けるとそこに妹の美紀の姿があった。


「ん?どうした美紀?」


「でたの・・・・グスン」


妹はそう言うと、服の袖を引っ張ってくる。仕方なく起き上がり妹の部屋に向かう。


「なんだ?おばけでもでたのか?おばけなら兄ちゃんには無理だぞ?」


「違う。悪魔がでたの。」


「悪魔?そんなん兄ちゃんにどうしろと?生贄(いけにえ)にでもなれと!?」


恐る恐る妹の部屋に入ると若干散らかってはいるが、悪魔らしき気配はない。


「なんだ、何にもいないじゃんかよ」


「さっきまでカーテンのところにいたのっ」


と言うので、妹の部屋をくまなく探すことになったのはいいんだが、下着やらが脱ぎっぱなしで置いてある。不思議なことに普段から妹の下着を洗濯しているためなんとも思わない。


「まったく、こんなに散らかして洗濯ものは出せって言っただろ」


「そこさわんないで!」


顔を赤く染めて服の袖を強めに引っ張ってくる。すると奥の方で何かが動いた。


「ひゃっ・・・」


「本当に悪魔がいるのか?」


昔、お化けが怖くて寝れなかった時によく歌った「お化けなんて嘘さ」を歌いながら物音がした方へ近づく。


すると、ベットの奥から物音が聞こえる。恐る恐るベットの下に手を突っ込むと何やら柔らかいものがあった。


「ん?何だこの柔らかいものは?」


それを引っ張り出すと「AからBへバストアップ」と書かれた箱と手にシリコン素材で出来ている何かをつかんでいた。


「これか!悪魔の正体は!」


見てはいけないものを見てしまったような気がして、とっさに誤魔化(ごまか)してみたが通用せず、妹に特大のビンタをくらい妹の部屋から追い出された。


「恐ろしいな。。悪魔って。。。」


そう言いって、携帯を見ると時刻はAM8:00。


「そろそろ準備して学校に行かなきゃな。」


複雑な気持ちを抱えながら妹に「行ってきます」とメールを送って学校に向かった。


ーーPM12:00 携帯のアラームが鳴りだす。


起きて布団から出ようとしたが、風が冷たくてもう一度布団の中に入る。


「うぅ、なんで窓開けっぱなしなの・・・」


ふと昨日の出来事を思い出す。昨日、TEUTYUBEでゲーム配信をしていたら、カーテンのほうからただならぬ気配を感じて振り返ると「混沌せしダークフォース」と恐れられる悪魔がそこにはいた。その名も「G」。



慌てて親に頼ろうとしたが両親は生憎(あいにく)、旅行中のため家にいない。緊張しながらもお兄ちゃんの部屋に行き、頼ることにした。


結局お兄ちゃんは、頼りにならなかったけれど気が付けば疲れ果てて寝てしまっていた。そのことを思い出して自分の部屋を見渡すが奴らしい気配はなく、とりあえず寒いので窓を閉めた。


そして起き上がり、パソコンを起動させて一度リビングに向かう。冷蔵庫を開けて一日部屋で過ごせるくらいの、飲み物とお菓子を持って自分の部屋に戻る。


パソコン机に座りTEUTYUBEで他の実況動画を見たり、インターネットを使って今、流行っているものをチェックする。


「今日発売のチョコチップメロンパン味の「ぴっさぐ」いいなぁ・・お兄ちゃんに帰り買ってきてもらお」


ぴっさぐは、女子の中で大人気で笹を食べているパンダが目印のお菓子である。もちろん私も大ファンで、新発売が出るたびに買ってきてもらって試している。


お兄ちゃんに「帰りぴっさぐの新発売買ってきて」とメールを送って、再びインターネットをチェックする。


ーーPM15:00


気が付けば日がだんだんと沈んできていた。


「うゎぁもうこんな時間、、動画とらなきゃ、、、」


急いでゲームを起動して、マイクを机の引き出しから取り出してセットする。そして録画ボタンを押して動画を撮り始める。


「はいどうも!こんにちわ!カニポップさんだぞ~!今日やるゲームは先週発売された「秘法伝説3」をやっていくよ!」


いつもお兄ちゃんが帰ってくる前のPM15:00くらいに動画を撮っている。


いつからゲーム実況動画を取り始めたかというと、中学1年生の時に親に誕生日プレゼントで買ってもらったパソコンを使って調べものをしていたら、TEUTYUBEで動画投稿してみませんか?という広告が目に入った。


気になってTEUTYUBEについて調べてみると、とある専門家がこれも一つの職業の選択肢ではないのでしょうか?と書いてあった。さらに調べていくと、誰でも必要なものをそろえれば簡単にできると書かれていた。


それから、親に頼んでマイクや録画ソフトを買ってもらい始めてみることにした。最初のころは、緊張のあまり声が裏返ったり、録画ボタンを押しては止めての繰り返しだった。


今となっては、特に緊張することもなくなり、毎日動画を投稿することが日課になっていた。そして、気が付けばランキングにも乗るようになり収入もそこそこもらえるようになっていた。唯一、悩みがあるとすれば、このことは、親にもお兄ちゃんにも言っていない。


「じゃ、また見てくれよ~。ぽいぽい~!」と


動画を撮り終えて、一息ついて動画の編集をしてTEUTYUBEに上げる。


ーーPM17:00


動画もあげ終わって、ベットに倒れこんでいると携帯が鳴りだす。お兄ちゃんから「新作の「ぴっさぐ」かってきたぞ」とメールが来ていた。


「ありがとう。リビングに置いといて」とメールを返してもうひと眠りすることにした。


ーーPM19:00


目を覚ますと、外はすっかり真っ暗になっていた。布団から起き上がってリビングに向かう。リビングの電気は消されていて、お兄ちゃんの姿はない。電気をつけると、テーブルの上に新作のぴっさぐとお兄ちゃんが作ったチャーハンが置いてあった。


そこにメモが置いてあって「お菓子ばかり食べるなよ」と書かれていた。そのチャーハンを食べてみると、とてつもなく不味(まず)かった。だけど、なんだかうれしい気持ちになってメールでお兄ちゃんに「ありがとう」と伝えた。


チャーハンを食べ終え、お風呂場に向かった。この二日間TEUTYUBEで生放送をしていたため、お風呂に入れてなくて、久しぶりのお風呂ということもあってワクワクしていた。


服を脱いで、中に入るやいなやお風呂に飛び込んだ。


「んぅぅ~、気持ちいい。。。」


あまりの気持ちよさにその場で寝てしまいそう。すると、「ふぅふぅふぅん」と鼻歌交じりで更衣室のドアが開く。


「なんでお兄ちゃんが。。。」


お風呂場にある時計を見てみると時刻はPM19:30。普段は、まだ部屋にこもってTEUTYUBEで動画を見ている時間。


「んぅ。。どうしよう。。。」


「あれ?美紀入ってるのか?」


慌てて返事を返そうとしたらその場で転んでしまい、お風呂場のドアが開く。


「おい!?大丈夫か!?」


「きゃゃ~。。出て行って!」と


すぐ近くにあった桶を投げたらお兄ちゃんの頭に直撃し、その場で倒れてしまった。その後、お兄ちゃんをリビングまで運んで自分の部屋に戻った。


「うぅ~なんでこうなっちゃたんだろう。。。。もう寝よ。。。」



しばらくして、「俺は犯人じゃない!」と寝ぼけながら起き上がり。



「いたたた、何があったんだ?なんかとんでもないスキャンダルをとらえた感覚なんだが。。。」


とりあえずお風呂に入ることにして、自分の部屋に戻ってパソコンを立ち上げた。


「おっ!?カニポップさんの動画上がってるじゃん!」



















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