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ポリリズム  作者: 十万ポテト
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タイトルに特に意味はない

我が花蓮化(かれんか)高校は校則が特になく、恋愛の自由・学業の自由・服装の自由などが認められており、他校とは一風変わった高校である。


校長曰く(いわく)、校則を無くすことによって個人を尊重し、個々の良さを引き延ばすことができるという事らしい。


しかし、校則がないというのがデメリットでもあり、毎年のように問題児が増え続けている。まぁ俺はいたって真面目な方だと自負(じふ)している。


問題児たちが何か問題を起こす度、PTAのお母様たちが学校へと飛び込んで来る。そして、今年新たに「問題児を打倒し素早く回収する(MDSK)」が設立された。


MDSKが設立されて以来、問題児たちはすっかりおとなしくなり、学校中に書かれていた謎のダイニングメッセージや刻まれていた海賊をモチーフにしたマークは無くなっていた。まぁそれでも完全にいなくなったわけではない。


学校に到着すると、生徒たちが呆然(ぼうぜん)と空を見上げている。それにつられるように空を見上げる。


凄まじい音と、ともに黒い影がこっちに向かって来ている。


「なによあれ!クジラが空飛んでる!」


カレンは、そう言っているがそんなわけがない。そう言ってる間にもますます黒い影は近づいてくる。


「うわぁ~まるで夢見てるみたい!記念写真とっとこ~!」


といい、携帯を取り出して俺に渡してくる。黒い影が近づいてることにも気がつかずに、ピースをし写真撮ってアピールをしてくる。


仕方なく写真を撮り、カレンをグランドの方に避難させた。


「いっつ。まさか、すねをピンポイントに狙ってくるとは」


夢中になっていたカレンに声をかけたが聞こえず、仕方なく強行手段に出た結果がこのざまである。


しばらくして、その黒い影は砂埃(すなぼこり)をあげてグランドの真ん中に降り立った。そして、その砂埃の中から女の子のようなシルエットが浮かび上がってきた。


「おはようございます。今日もいいお天気ですね。あら?」


そう言って現れたのは、同じ高校二年生の佐江川千夏(さえかわちなつ)だ。彼女は駅の看板やスーパーの広告などを手掛けているあの大手企業、佐江川財閥のお嬢様である。


「ひぇ~さすがお嬢様ね・・・」


そう感心していると、制服をぴっしりと着こなした集団がこっちに向かってくる。そう彼女らはMDSK。どうやらこの騒動に駆けつけてきたらしい。


「そこの君たち!これはいったい何の騒ぎだ!」


なぜか、その場にいた俺たちにまで矛先(ほこさき)が向いてるようだ。


「いや待ってください!俺とカレンはそこのお嬢様が乗ってきたヘリコプターがこっちに向かってきたから避難しただけです!」


と無罪を主張したのだが、証拠不十分ということで強制連行されそうになり、、、、


「ちょっと待ってください!そちらの方々は関係ありません!すべて私(わたくし)の責任です!」


そう言って彼女はMDSKに連行され学校の中へと消えていってしまった。


「こわいねー。あのまま連行されてたらどうなちゃってたんだろう?」


そう言い、俺たちも教室に向かった。教室に入るとさっきまでの出来事がまるで嘘だったかのようにいつもの賑やか(にぎやか)な教室だ。


席に着くと、前の席に座っている男が俺を見るなり椅子(いす)をこっちに向けて話しかけてきた。


「なぁ。昨日貸したあの新作ゲームどうだったよ?」


そう、このニヤニヤしながら話しかけてくる男は、俺の数少ない友達である新山(にいやま)たけしだ。高校一年生の時に帰りにいつも寄っているゲーム屋さんで知り合い、同じ学年で同じクラスということから仲良くなった。


「最高だった!特にあの作画が素晴らしかった!また会いたいな~みちる・・・」


たけしと美少女ゲームについて語り合っていると、「ガラガラ」とドアを開けて眠たそうに入ってくる彼女は遠藤(えんどう)さつき。こう見えてもこのクラスの担任である。


「ほら~、席につけ~」


そう言って近くにあった椅子に腰をかけ、名簿(めいぼ)を見ながら一人ずつ名前を読み上げていく。


「佐江川千夏~。あれ?欠席か~?」


そういえば、あれから戻ってきていない。先生にさっきの出来事を言うべきか迷っていたところ、後ろのドアが「ガラガラ」と開き。


「遅れてしまい申し訳ありません。」


そう言い、自分の席に着いた。大丈夫だったのだろうかと心配をし、彼女の方に目を向けるとこっちに気づいて笑顔で会釈(えしゃく)をしてきた。思わず目線をそらし先生の方を向いた。


一時間目から昼までの記憶はほとんどない。だいたい授業中は特にやることもなく、寝てしまっている。


そして昼休憩はだいたい、たけしと食堂に行き食べている。午後の授業は、特に眠気が来て気が付いたら放課後になっていることがほとんどだ。


その放課後、帰ろうとしたところ彼女に呼び止められた。


「先程(さきほど)は、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。」


「いや、こっちこそ庇(かば)ってくれてありがとう。」と


だけ言い、教室を後にした。その後、カレンは部活があると言い、俺は帰りにコンビニに寄って今日の夜ご飯と妹の好物のプリンを買って家に帰った。


「はぁ、もう十月か。もうすぐ文化祭の準備とやらで忙しくなるな。」


カレンダーを眺めていると携帯が鳴りだし、思わず慌てて携帯を取り出す。


そこには「おかえり」とだけ書かれており、少しほっとした。










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