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7番目の勇者  作者: モダろいしヒト
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『クローするウォリアーの男』

3号門が突破され、モンスターが街へ流れ込んで来る。


住民達もネットの罠でモンスターを複数匹まとめて捕縛(ほばく)し、一気に袋叩きにして応戦する。


撃ち漏らしたモンスターは1対3の陣形に持ち込み、一匹ずつ確実に対してゆく。


それでもモンスターの数は多く、少しずつ戦線(せんせん)を街中へと押される。


そんな中、一人で何体ものモンスターを蹴散らす男が一人。

褐色の肌でガタイの良い長身の男。


「あたぁッ!……セイッ、セイッ!………ドリャァ!!」


両手には手甲鈎(クロー)、両肘に肘刃(エルボブレード)、両膝には膝棘(ニースパイク)という異様な出(い)で立(た)ち。


「ダッシャッ!!」

ズシャァァッ!

「クェェ………ェ……」

クローで引き裂かれたニワトリスがジェムと化す。


「シァァァァッ…………!!」

ザシュゥッ!!

ズバァ…………

エルボブレードで真っ二つのサンドヴァイパーがジェムと化す。


「ウォリアーッ!!!」

後頭部に両手を廻(まわ)し、膝に引き付けながら下からニースパイクを突き上げ、デザートサハギンを串刺しにする。

「ギィエェッ…………」

頭蓋骨粉砕により、サハギンがジェムと化す。


全身を刃物と化した長身の男の周りには次々とジェムが散らばる。


住民達のチームワークと長身の男の獅子奮迅(ししふんじん)の闘いぶりで雑魚モンスターは何とか喰い止めているものの、

門に体当たりして閂(かんぬき)を破壊した張本人、『サンドワーム』の巨体の侵入を防げない。



〜〜 『サンドワーム』 〜〜

砂漠に生息する巨大なミミズ型のモンスター。

体の前面が無数の歯を持つ口になっている。

体長、高さ直径3m〜6m、長さ約20m〜300m

(3号門を破壊したのは中サイズの体がギリギリ門を通るサイズ)

その巨体と重量から移動や暴れるだけで人間には脅威となる。

来魔戦では、ドーサの門はこのサンドワームの体当たりにより突破される事が多い。

侵入されると建物への被害が甚大な為、住民達は何としてでも街へは入れたくない。

その暴れ具合が高水圧のホースが跳ね上がる様子に似ている事から、


別名:『暴れホース』と呼ばれている。……因みに『暴れ馬(horse)』とのダブルミーニングらしい。





長身の男は雑魚処理を一旦切り上げ、サンドワームへと標的を移行し飛びかかる。

「うぉりぁぁぁっ!!」

「セイッ、どりゃぁッ!!」

「ダァッ!…………ぜりゃ、ウォリアーッ!!!」

クローからエルボブレード、ニースパイクの流れるような連続攻撃。


攻撃はサンドワームの体を傷付け、ダメージは与えている…………が、何せ巨大な為全体の体積におけるダメージ部位が少なく利いている感が無い。


「ちぃッ、ならば!」

長身の男はクローの爪を付け替える。


「うぉりァーーッッ!!」

ドスッ!

バキンッ!!!

クローの爪を突き刺し、わざと体内でへし折った。


「爆破属性ジェムの特殊爪(とくしゅそう)、持って行きやがれ!」


ボボボンッッ…………!!

ビチャビチャ…………

サンドワームの体内で爪が爆発し、肉が飛び散る。


「ズギァァァァ…………!」

ドォォン…………ンンン……………………

サンドワームは鳴き声をあげ、倒れ込んだ。


「ワァァァァ!!」

周囲から住民達の歓声が上がる。


しかし、ジェム化はしていないのでまだ息はあるようだ。

サンドワームが倒れる様子を見た住民達は小型の爆杭砲(バッコウほう)として開発された『爆杭弓(バッコウボウ)』をかき集め地上から、2階のベランダから集中砲火を浴びせた。


ドス、ドス、ドス、ドス……………………

サンドワームの体中に爆発属性の矢が刺さる。


一瞬の間があった後、

ボボボボボボボンンン…………ッッ!!!

連続爆発。


サンドワームの体中の肉が削(けず)れる。


「ギョワァァアアァアァ…………ッッ!」

バーーン、バリバリバリバリィィィッッ!!

大きな咆哮と同時にサンドワームは体から放電した。


ドガァッ…………

周囲の建物、住民、長身の男、そしてモンスターも巻き込んで一気に吹き飛ぶ。


ザリザリザリザリ…………

更にサンドワームは放電しながら体を回転させ、まるでドリルのように門から体をねじ込んで来る。


(マズイ、このままでは街に甚大な被害が。)

何とか侵入を食い止めようと、長身の男がサンドワームに近づくが、


バリバリィィィ……!

バチィッ……………………ドォォン!!

サンドワームに攻撃が当たる前に、電撃で吹き飛ばされ建物の壁に叩きつけられる。

「ぐはっ…………」


ちょうどその時、


ザザザザ………ッッ

路地裏から3号門へと続く大通りに出て来た大剣を携(たずさ)えた黒マントの男、現(あらわ)る。


放電スクリュー中のサンドワームと対峙。


「そんなにその門くぐりたきゃ、通行料(ジェム)を置いてってもらうぜ。」

ジャギッ!!

剣を構えた。

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