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社畜のパッチ生活 ―管理者権限で平和を守ります(※ただし自分の)  作者: 真坂野琉実


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10/53

010:社畜、己を知る

世界が改変できたら普通はどうします?

チートで無双? ハーレム生活? 大金無双!

ここにいるのは残念な真実を知った社畜

今日もまた佐藤匠海による、自身の心の絶対的平穏を勝ち取るための戦いが始まる


「山南:そろそろ本気で面倒だからアプリ立ち上げてくれない?」

「しょうがないな……。」

そう呟きつつ、内心ワクワクしている俺がいた。

早速トイレに向かい個室を確保し、ゆっくりスマホを取り出した。

管理者アプリを立ち上げる。

しばらくするとパスワード入力を省略して文字が表示された。

管理者アプリへようこそ。佐藤匠海

そこは前と同じなのかよ。

「仕様だからそこは勘弁してよ」

管理者アプリのチャットウインドウにメッセージが表示された。

よく見たらやっと山南:から卒業している。

しかし……仕様なのかよ。

仕様と言えば何でも許されると思ってるのか?

まぁパスワード入力を省略してくれるのは評価できるUIだが。

「結構苦労してるんだぞ。それ。佐藤匠海が使いやすくなるようにしてはある。」

それはありがたいな。残念仕様がなければもう少しこいつの評価が上がったんだが。

で?それっぽい画面だが、何ができるんだ?これ。

「左上に周囲のオブジェクトの情報を見れるボタンがある。それを押したら一覧が出るから選択して決定してみてよ。」

言われるがままに押してみる。

何か一杯出るな……どうやって指定するんだよ……。

「全部出ないと機嫌悪くなるじゃん。佐藤匠海は。」

くそぅ。こいつに全部知られてるのが微妙にめんどくさい……。

「オブジェクト名はクラスで指定されてるから、それっぽいのを探してよ。」

なるほど、そう言うことか。例えば鏡ならObject.mirror……あーなるほど。

じゃあ、人ならObject.Humanというわけだな。

一覧にSatou_takumiがあるな。

「そうだよね。まずは自分を知るのが最初だよね。」

ほっとけ、こういうときはまずステータスオープン!が基本だろうが。

Satou_takumiのステータスを確認してみる。

……ほぅ。意外と細かい……。

「あんまり真面目に見ないほうがいいと思うけどな。」

……段階の評価が良く分からんのだが、総合的に全部低いし何かふざけてないか?これ。

職業:社畜Lv5…いやいや、それは職業じゃないだろ。

精神力:ゴキブリもびっくり

ひどいわ、特に異性からの好感度が4とかいうのが……絶対弄くられてる……。

「いやいや、佐藤匠海はもともとそういうステータスだよ。今日の夕飯を賭けてもいい。」

なるほど、俺がモテない理由が判明した。

俺はそっと天を仰ぎ、大きくため息をついた。

次回、ついに改変ですよ

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