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人の恋路を邪魔しちゃいけません。  作者: 七賀ごふん
転校生の快美

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81/99

#6



ジュースぐらいで大袈裟だけど、智紀はこういう奴だ。些細なことにも一喜一憂して、大騒ぎする。うるさくてめんどくさい。でもそういうところが好きだ。

彼はいつも笑っている。そのせいか、一緒にいると不思議と楽しくなってくる。良い意味で周りに影響を与えられる奴だ。

密かに憧れて、尊敬している。自分もいつか彼のようになりたい。一体何年先の話か分からなくて焦るけど。


深呼吸し、ずっと押し殺していた想いを吐き出した。


「智紀。俺やりたいことがある。……今まで別れさせてきた奴らに償いたいんだ。許してもらえるとは思えないけど、せめて一言謝りたい」


人を傷つけてきたことに対する贖罪。これだけはちゃんと視線を交えて話した。彼もなにか察したのか、ペットボトルのキャップをしめて前に出る。

「卒業までに、ひとりひとり回って謝ろうと思う。それはお前に迷惑かけないようにやってくよ。一応、それだけ伝えておきたくて……」

「何言ってんだよ、水くさいな。そういうことならもちろん、俺も手伝うぜ! お前がしてきたことは俺にも関係がある。だから、最後まで付き合うよ」

智紀は一切の迷いなく、夕夏の背中を叩いた。


「っていうか偉いな、見直したよ。まさかそんなに反省してるとは知らなかった」

「ははっ、何にも偉くない。当たり前のことだよ。でも、そんな反省してますアピールすらおこがましいっていうか、虫がいいっていうか……真弘にも言われたけど、俺って本当クズで、自分勝手だ」

「あぁ。それは初めて会った日から知ってる! 今に始まったことじゃないから気にすんな!」


智紀の笑顔は眩しい。そして口から出る言葉は殺傷力がありすぎて、耳が痛い。


「あのさ、夕夏は……償いどころか、もしかしたら今も人の恋路を邪魔して、誰かに恨まれてたかもしれない。そう考えたらすごい進歩じゃん。お前はちゃんと、良い方に変わってるよ」

「そうかな……」

「そう。お前の頑張りに誰も気付かなかったとしても、俺だけはお前を見てる。良いことも悪いことも、絶対目をそらさないから。それを忘れんなよ」




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