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悪役令嬢を保護したら……  作者: こうじ
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幕間 一方その頃

 レイドがレイラを保護した頃。


「このバカもんがぁっ!!」


「ひぃっ!?」


 城内の王の間では国王が王太子をキツく叱りつけていた。


「勝手に婚約破棄を告げあらぬ罪でレイラ嬢を一方的に断罪するとは……、しかもレイラ嬢はバルコニーから身を投げるとは……、お前は人の命を奪っている事になるんだぞっ!! 事の重大さがわかっているのかっ!!」


「も、申し訳ありません……、しかし私はあの男爵令嬢に騙されて……」


「言い訳を申すなっ!」


「は、はいっ!!」


 国王の怒号に王太子は縮みあがっていた。


 レイラがバルコニーから身を投げた事はすぐに国王の耳に入りパーティー会場にやってきて王太子とカトレア男爵令嬢を拘束した。


 現在、カトレアは事情聴取を受けているがすぐに王太子に下心があって近づいたこと、王太子にレイラにイジメられていると嘘を付き今日の婚約破棄を計画したことを白状した。


 国王の説教の間にその真実を報告され王太子は顔面蒼白となった。


 現在、レイラ嬢の行方を捜索中である。


「レイラはまじめに王妃教育を受け貴方との結婚を楽しみにしていたのよ、私もレイラの事を娘と呼ぶ事を楽しみにしていたわ、それなのに貴方は彼女の何を見ていたのです?」


 王妃が冷たい目をしながら王太子を見る。


 王太子には返す言葉はなかった。


「お前は暫く謹慎とする、じっくり反省するが良い。 勿論だが王太子の身分は剥奪、王太子の席は空席とする」


「わかりました……」


 王太子は兵に脇を固められ王の間を後にした。


「はぁ……、レイラ嬢が無事でいるといいが……」


 王はぐったりしながら言った。


「今、川沿いを中心に捜索をさせておりますがまだ発見の報告はきておりません」


「公爵はどうした?」


「報告はしたんですが特に何も連絡は……」


「公爵は家のことに関しては無頓着だと噂には聞いていたがまさか実の娘が行方不明だというのに……、色々考えんといかんな」


「まずはレイラの無事を確認しないと……、公爵令嬢が一人でいるのは難しいですわ……」


 国王達は知らなかった、レイラが実はかなりのお転婆でありもう既に我が道を突き進もうとしている事なんて……。

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