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悪役令嬢を保護したら……  作者: こうじ
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苗を植えます

 畑を耕し始めて1時間が経過した。


「うん、だいぶ土も良くなってきたしそれじゃあ苗を植えようか」


「苗を? 種からじゃなくて?」


「うちの地盤だと種から育てるのはちょっと難しいんだよ」


 この土地は若干硬くて実は野菜づくりに余り適していない。


 それでもここまでやってきたのはご先祖様の汗と涙の賜物だ。


 小屋から苗を持ってきて植えていく。


「これでよし、と」


「どれくらい経てば育つの?」


「順調にいけば3ヶ月ぐらいかな? 天気とかの影響もあるけれど。これから毎日水やりとか観察とかしていかなきゃいけないから忙しくなるよ」


「作物を育てるのって大変ね」


「二人ともお疲れ様、スイカ用意してきたわよ」


 母上が切ったスイカを持ってきた。


「美味しい! 凄く瑞々しくて甘い!」


 レイラ様は一口食べて驚きの声をあげた。


「家の名産の1つなんだけど量が取れないのよねぇ、私達が食べれるぐらいの量しか取れないのよ」


「確かにこの辺の作物って余り外には出荷してないよね」


「お父さんが何とか駆け回っているんだけどね」


「そういえば父上は?」


「ちょっと遠出しているわ、夜には帰って来るから心配しなくていいわよ」

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