13/17
世界樹
朝食を食べ終えた後、僕達は母上に連れられとある場所に来ていた。
「これが『世界樹』よ」
「これが……」
僕は幼い頃から見慣れているけどレイラ様は驚きの声を上げていた。
領土の奥の森の奥にある大木、これが世界樹である。
「この世界樹は国だけじゃなくて世界を守る木と言われていてなにか異変がある時は世界に取って悪い事が起こる時なの。それと世界樹を傷つけた者は天罰が起きてそれはもう悲惨な目に合う、と言われているわ」
「……話は聞いてましたが実物を見るのは初めてです」
「母上、なんでここに連れてきたんですか?」
「此処に住むのであればまぁ挨拶はしておかないといけないし『恩恵』の事も教えておかないとね」
「恩恵?」
「そうよ、此処を見て」
母上が指さした所を見ると木肌が剥がれている所がある。
「ここから樹液が出るんだけど定期的に頂いているのよ。この樹液を飲むと病気も回復するし怪我もあっという間に直してしまうのよ、因みに言い伝えではなくて本当の事よ」
僕も高熱を出した時に飲んで治った事があってそれ以来病気も怪我もしていない。
「まだ溜まってはいないけどレイラちゃんも飲む事があるから覚えておいてね」
「わかりました」




