これからの事
「それでレイラ嬢、これからの事なんだが、まず家の手伝いをしてほしい」
「手伝いですか?」
「えぇ、いきなり今までとは違う環境で働けないでしょう。まずは我が家のお手伝いをしてもらいながら覚えてもらって将来的には独立してもらうわ」
そう、田舎暮らしは甘いものではない、自然と向き合わなければならない。
「……承知しました。ご指導のほどよろしくお願いします」
レイラ様はペコリと頭を下げた。
「レイド、貴方もレイラちゃんのサポートをよろしく頼むわね」
「わかりました」
勿論、僕も出来る限りのサポートはさせてもらうつもり。
こうして今後の方向性が決まり歓迎会はお開きとなった。
「こんなにゆっくりと楽しい時間を過ごすなんて久しぶりだったわ」
レイラ様を家に送る道中で楽しそうに話した。
「ご家族で食事はしなかったんですか?」
「あるにはあったけど会話は無いしピリピリしていて息苦しかったわ。聞いてくるのは王太子のご機嫌とかそれぐらいですもの」
「食事って家族団らんでリラックス出来る時間だと思っていたんだけど……」
「リラックスなんて出来る時間なんて一度も無いわ。常に私の足を引っ張ろうとする勢力と目には見えない戦いをしていたんだから」
レイラ様から話を聞くと上位貴族は貴族で大変な日常を過ごしていたんだなぁ、と思う。
僕だったら速攻で退学届出して田舎に逃げ帰るよ。
「だから今が1番楽しいわ。これからどんな事が起きるかワクワクするのよ」
そう言ってニッコリ笑うレイラ様を見て一瞬ドキッとなってしまったのは内緒である。




