外見と中身が比例するとは限りませんわ。
短めですみません。
中庭の噴水の傍に腰をかけ、私は深いため息を吐きますわ。
ー何故このような事に・・・・。
「何故私に執着なさるのです」
部屋もクラスも一緒・・・・逃げ切れそうにありませんわ。
仲良くだなんてしたくないのに。
フィロス・インカは、私と友達になりたい!仲良くなりたい!っとグイグイ迫ってきますの。
肉食系・・・・ええ、まさにそれですわ。
花が零れるように愛らしい。
妖精のような外見とはうって代わって、中身が猛獣ですの。
その積極性を、できるなら他の攻略対象に向かって浪費して頂けないかしら。
あら。待って。
このままヒロインが誰も攻略しなければ、私の不幸endも立ち消えますの?
そうよ。
このままヒロインが、誰とも絡まなければ・・・・
って無理ね。
私、運営の底意地の悪さを知ってますのよ。
「やっとヴィクトリアと話ができるー」
にこにこと笑い私の手を握りつぶすフィロス。
ええ。痛いわ。逃げませんから、もう少し加減して下さるかしら。
「ヴィクトリアに執着する理由?そうだね。うーん。運命?かな」
「私、ずっとひとりだったの。お友達は、絵本の中のお姫様だったわ」
きゅっと握りしめた手を引き寄せ、私の目を見つめますわ。
あら?フィロスの目・・・・緑でしたわよね?
茶色の瞳だわ。
見間違いだったのかしら。
「ヴィクトリアを初めて見た時、絵本の中のお姫様かと思ったの。ずっとずっとワタシが大切にしていた・・・・金色のクルクル髪の、碧瞳のお姫様。」
何かを思い馳せるように、フィロス・インカは静かに告げますわ。そうして、顔をあげ私との距離を更に近づけますの。
「だから、ヴィーちゃんを見た瞬間、この人だ!って思ったの!!」
ちょっと!フィロス・インカ興奮なさるのは、いいのだけれど・・・・貴女、また発光してましてよ。
まっ眩しいわ。直視できないっっ!
「ねぇ。お願い。ヴィクトリア。貴女がいいの。貴女じゃなきゃだめなの」
「どうかワタシ・・・・フィロスとお友達になって?」
うるうるとした瞳で、私を見つめ
熱っぽい声色で告げるフィロス・・・・
あら?なにこれ?まるで・・・・
ー愛の
告白??




