天使と悪魔と私と…
レオニダス…貴方…何をおっしゃってるの?
「あんた等いい奴だなー。助かるぜ。」
ソレは、いい奴等ではありませんわ。悪魔でしてよ?地獄の使いよ?関わってはいけない存在No.1とNo.2でしてよ!?
「俺の名前は、レオニダス!宜しくな!」
「オズワルドだ。」
「グレイだよ。」
「お久しぶりです。オズワルド皇子。グレイ様。」
ちょっと、レオニダスにハンス…何をにこやかに交流してますの!?
「皇子?オズワルドは、皇子なのか!?」
「ああ。だが、アルファフォリスここでは俺が皇子という事は忘れろ。それが規定だからな。」
まぁ、俺様の皇子たる存在感オーラは、隠しても溢れ出し皆自然とひれ伏してしまうのだがな。
っとオズワルド皇子が、ふんぞり反って言いますわ。
「ハンスもだ。俺様を皇子として扱うなよ!敬語は廃止しろ!グレイもそうしてるからな!」
「あー。…わかった。宜しくなオズワルド。」
ーっ!?
ちょっと!?
ハンス、貴方なにをすんなりとオズワルドにため口をきいてますの!?
「ハンス!なら私にだって敬語を…」
「お給金を戴いておりますので。」
「ですから!それは、受け取り拒否を!!」
「…生活ができません。」
「お嬢。ハンス、パンツすら買えなくなるぜ?」
「パン…なっ!何をおっしゃってるの!レオニダス!」
「いや、そういう事だろ。俺達と違って、親から生活費が送られくるわけじゃねーんだから。」
「ハンスは、アクヤック嬢の執事だったね。大人は、僕らと違って働かないと生活ができないから、仕方がないよね。」
ちょっと。そこの腹黒!くすくすと何を笑ってらして!?
「ああ。それと、そこにある土壁は何処のご令嬢かな?紹介してもらえる?」
グレイ様の一言に、皆の視線がルビアナ土壁に向かいますわ。ああ!だめよ!ルビアナが悪魔共に目をつけられてしまいますわ!
「何をおっしゃってますの?グレイ様。これは、ただの土壁でしてよ?これがご令嬢に見えるだなんて…オホホホホ。グレイ様の目は、とても面白い目をしていらっしゃるのね。」
さぁ、今のうちよ!私が時間を稼ぎますから、今のうちに逃げるのですわ!ルビアナ!!
「ー動く土壁をただの土壁だなんて…アクヤック嬢こそ面白い事を言うね。」
この能面笑顔!!バレてましてよ!!
ルビアナ!何故、壁ごと移動をなさるの!?
壁を置いて、こっそり逃げればいいのよ!?
ルビアナー!!!
「ほら。みーつけた。」
「ひゃっ!?」
あーーー!!ルビアナが!!私の可愛いルビアナが!!悪魔に掴まってしまいましたわ!なんて事!!
「あれ?震えてる?もしかして、僕の事…怖い?」
可哀想なルビアナ。悪魔に腕を掴まれ、青ざめぷるぷると震えているわ。
「……て。」
「大丈夫だよ?僕は、優しいから。こんな可愛いらしいご令嬢に酷い事なんてしないよ?」
極上の(嘘だらけの)笑顔と甘ったるい声で、悪魔がルビアナに迫りますわ。だめよルビアナ!騙されては!魂持ってかれますわよ!
「ん?」
「ーって下さい!近寄らないで!離して!!」
「へ?」
ードゴ!!!!!
「うわっ!!」
「「「グレイ!?」」」
ルビアナが、グレイ様を(物理的に)撃退しましたわ。
ー…壁ってそのように使えますのね。勉強になりましたわ。
そして、グッジョブ!そのまま伸びてくれれば、案内話も立ち消えましてよ?オホホホホホ。
「おい。グレイ!大丈夫か?」
「ゲホっ…ああオズ…。なんとか…ね。」
ちっ。存外丈夫ですのね。聖水でも追加しておけばよかったですわ。
「アクヤック嬢…何か余計な事を考えてない?」
「いえ?何も?オホホホホホ。」
くっ!この悪魔。心まで読めますのね!恐ろしい男ね!!
「…お嬢様が単純だからですよ…。」
「何か言いまして?ハンス。」
「イイエ、ナンデモゴザイマセン。」
「あっ…あの。ごめんなさい。私…。」
「大丈夫、ルビアナ。私がついてますわ。」
可哀想に、悪魔がよっぽど怖かったのね。もう大丈夫よ。私が貴女を守りますわ。
「ルビアナ…ルビアナ嬢ね。」
はっ!うっかり悪魔にルビアナの名前を知られてしまいましたわ!!
「グレイが平気なら、そろそろ行くぞ。お前等、飯もまだなんだろ?」
「あっ!はい!はい!!俺!スゲーはら減ってる!!」
犬っころ。ご飯と聞いてそんなにはしゃいで。はしたなくってよ?騒がなくても食事は逃げませんわ。
ーぐうぅぅう。
盛大にお腹の虫が鳴りますわ。
「ヴィクトリア。お前が一番、腹が空いてるみたいだな。」
ー何故、私のお腹が鳴るのです!!
閲覧ありがとうございます。
空気を読んだ、腹の虫。




