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転生悪役令嬢の前途多難な没落計画   作者: 一花八華
第一章
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23/107

お馬鹿なわんこ

本日3話更新しています。

 新緑溢れる中庭の側。


 オレンジ色のレンガ造りの建物。


 「コスタ」と名付けられた学園の食堂は、中庭に抜ける扉でひとつづきになっていて、開放感あふれるワンフロアー。大きな窓から柔らかな光が差し込む…暖かな空間ですわ。


「食事していない者の姿が、多いな」


「ああ。コスタ(ここ)はフリースペースやリラクゼーションスペースも充実してるからね」


「食事が終わっても、そのまま過ごす生徒も多いんだ」


「快適性や利便性の追求。だったかな?学生のさまざまな自主的活動を支える、多目的空間を目指しているようだよ」


「成程。ここで自主勉強や友人と過ごしても構わない。という事か」


 グレイ様の説明に、ハンスが相槌を打っていますわ。その側で、痺れを切らしたお馬鹿わんこがブーブー不平を漏らしてますわね。


「なー。説明とか後でいいから、なんか食おうぜー。もう昼もけっこー過ぎちまってるんだから」

「レオニダス。待て。焦るな馬鹿が」


オズワルド皇子の叱責に、レオニダスはしゅんと項垂れますわ。


レオニダス・・・・犬にしか見えませんわ。もう犬でよくなくって??


「くすくす。レオニダス君って、仔犬みたいだね」

「仔犬というか、お馬鹿わんこですわ」


ほら。ルビアナだってそう思ってるじゃないですの。


「げ!?二人揃って俺を犬って。俺ちゃんと人間だからな!それにお嬢!さりげにお馬鹿って・・・・ほんと酷っ!」


「馬鹿な駄犬であろうと、忠義な犬は俺様は好きだぞ」


「なら、飼って差し上げては?レオニダスは、騎士を目指していましてよ?」


「そうだね。・・・・役に立つなら、オズは使ってくれるよ?」


それって暗に、使えない駄犬はいらないって言ってますわよね。腹黒。



 ー・・・・しかしあれですわね。

お昼が過ぎて、人もまばらですけれども


攻略対象(イケメン)が、三人も揃ってますと、その・・・・視線がすごいですわね。


ご令嬢方の熱い視線。

ー居心地が悪くってよ。




「ヴィー。私・・・・隠れたい。」


ルビアナが半泣きですわ。可哀想に。

私の服の裾をキユッと掴み、震える姿が萌えますわ。うふふ。


私がルビアナの土壁になりますわ。ええ。守ってみせますわよ。ルビアナ!


「大丈夫?ルビアナ嬢。僕の後ろにおいで?」

「・・・・いやです」

「そう。残念」


その様子を見て、ちょくちょく腹黒が声を掛けてきますわ。鬱陶しい!


グレイ様(悪魔)。貴方わざとルビアナ(天使)にちょっかいかけてますわね?このドS!貴方、お呼びでなくってよ!?


私の目が黒い内は、貴方の好きなようにはさせなくってよ!ルビアナを守るのは私よ!!


ーって私の目・・・・碧でしたわー。



「なんだか。アクヤック嬢に敵意を持たれてる気がするなー。」

「敵意なんて、そんな生易しいモノではありませんわよ?グレイ様」


ええ。そんな生易しい想いを抱いてなどいませんわ!悪即斬!今すぐ貴方を浄化して差し上げたくってよ!!


「へー。そんなに熱烈に僕の事思ってくれてるなんて。光栄だな」

「オホホホホホ。今すぐ清らかな水で、貴方を清めて差し上げたいくらいですわ」


ーあはははは。

ーオホホホホホ。




「グレイとお嬢。いつの間にか仲良くなってるな。気が合うみたいで良かったな!」




レオニダス。貴方・・・・腕の良い目の医師を紹介しましょうか?




仲良しっていいよね。

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