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転生悪役令嬢の前途多難な没落計画   作者: 一花八華
第一章
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★弱り目に祟り目

「そういえば、あの壁はなんでしたの? 」


ルビアナが、隠れていた土壁。気付けばいつの間にか消えてましたわ。


「あっ・・・・あれは、私の魔法なの」


照れ臭そうに、ルビアナが答えてくれましたわ。


「私、土魔法が使えるの。特に、物を作るのが得意で・・・・」


恥ずかしくて、つい隠れてしまってたの。

と顔を赤らめうつむきましたわ。可愛すぎでしてよ!ルビアナ!私を萌え死にさせるおつもり!?


「壁作りが得意ですの? 」

「あっ。他の物も作れるよ。こうやって」


ルビアナは、手元で魔力を解放し小さな土人形を作りあげましたわ。


あら? このお人形。ウェーブのかかったドリルヘアーに愛らしい顔つき


「これは・・・・私? 」

「にてない・・・・よね? 嫌だった? ごめんなさ・・・・「素敵! 愛らしいですわ! 可愛い!! 」ほんとに!? 」


「ええ! とっても可愛いですわ! すごい! ルビアナには、こんな素敵な才能がありますのね!! 」


ちょこんと座る私のお人形。なんとも愛らしくて可愛いですわ!


「へー。すげーな。こんなすぐに作れちまうなんて」

「確かに。この人形…お嬢様の特徴(ドリル)をよく掴んでいる」


「私、いつかこんな風に作りあげた人形に命を吹き込んで、人形劇をしてみたいの」


「私の作った人形で、たくさんの人に笑顔と笑いを届ける事ができたらなって。だけど、命を吹き込むと人形が暴走しちゃって大変な事に・・・・だから、この学園でたくさん学んで、素晴らしい人形使いになれるよう頑張りたいの」


自分の夢を語るルビアナの瞳は、力強い色が込められていて、とても美しいと感じましたわ。


夢に向かって頑張る人って・・・・こんなにも綺麗で素敵ですのね。




「よかったら・・・・ヴィー。そのお人形、貰ってくれる?命は吹き込んでないから、その安心して欲しいの」

「宜しいの!? 」

「うん。お友達になってくれた記念に」




まぁ! なんといい子なんでしょう!!

私、お友達からプレゼントを頂くなんて経験初めてでしてよ! しかも手作り! 愛が籠っていますわ! 歓喜で小躍りしたいくらいですわ!!


「私、大切に致しますわ! 」

「えへへ。ありがとう」

「良かったですね。お嬢様。ー・・・・踊るのは、止めておきましょうか」


ハンスにがっつり肩を掴まれてしまいましたわ。


あら、私踊ってまして?


「ハンス。ヴィーちゃん人形・・・・欲しくても差し上げなくてよ? 」

「私には不要です。大の男がその人形を欲しがるとお思いなんですか? 」

「むしろ、少しは欲しがりなさいよ」


私の人形ですのよ?


「お嬢様は、私をどうしたいんですか」

「旦那にしたいわ」

「・・・・さらっと告白を混ぜないで下さい」


ため息混じりに諭されますわ。


ーちっ。




ーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーー



「せっかくだし、俺らも学園の中を探検しようぜ! 」


レオニダスが、無邪気に尻尾を振りながら提案してきますわ。


「私は遠慮しておきますわ。疲れてそんな気も起きませんの」


今日は、既に散々な目に遭っていますもの。更に追い討ちをかけられる気がしなくもありませんわ。


運営()の容赦の無さを、侮ってはいけなくってよ!


「私、ヴィーと一緒に回りたかったな」


「さぁ。出発しますわよ! 何をぐずぐずしてらして!? ハンス! レオニダス! 可愛いルビアナの護衛をするわよ! 」


「お嬢様・・・・・・貴女、分かり易すぎですよ」


あら? 何か? 何の事かしら?


「ヴィー。疲れてるならいいの。ごめんなさい」

「何をおっしゃってるの? 私、元気が取り柄のヴィクトリアですのよ? 疲れなんて知りませんわ? 」

「お嬢、さっき俺に『疲れてるから行かない』って断っ「おだまりなさい! 犬っころ!! 」いぬっ!? 」

「なぁ!? お嬢!? 俺、今、犬って言った!? なぁ!! 」

「さぁ! 出発ですわ! アルファフォリス学園の隅から隅まで探究しますわよ! 」


 ルビアナ(+おまけ二人)と学園探検。楽しいに決まってますわ! うふふ。何処にいきましょう? カフェテリアでお茶をするのもいいですわね。中庭でまったりと語らうのも楽しそうですわ。それにそれに、図書館や演習場も見ておきたいですわね。温室や実験室、魔動物の飼育場に足を運ぶのも・・・・。


「案内は、上級生にお願いした方が良いでしょう。私達だけでは迷子になってしまうかもしれませんから」

「そうだな。俺、確実に迷子になる自信あるぜ! 方向音痴だから常に迷子だ! 」

「そこは、自信があっちゃだめだと思うよ、レオニダス君」


「上級生の案内・・・・」


そうですわね。

お忙しいかもしれませんが、ブルーテスお兄様にお願いしてみましょうか。

確か、お兄様が入学お祝いに下さったブレスレットに、通信機能がついてると仰ってましたわ。


ーって使い方を聞いていませんわ!

これ、どうやって機能させるのでして!?






「なんだお前等。まだこんな所に居たのか」


・・・・。


あら? 気のせいかしら・・・・何か不快な幻聴が聞こえましてよ?


「その様子だと。まだ、学園を見て回ってはいないようだね」


ー・・・・不快さが増しましたわ。

悪魔のソプラノボイスですわね。


「そうか。なら、俺様が直々に案内してやってもいいぞ?ヴィクトリア」

「僕も暇だから案内してあげるよ。アクヤック嬢」


声のする方を睨めつけると、そこには、扉の前で腕を組み不敵に笑うオズワルド(俺様)と、顎に手をあて(張り付けた笑顔で)微笑むグレイ様(腹黒)


ああ・・・・私の嫌な予感があたりましてよ?

不遇は、もうお腹いっぱいですわ。

結構でしてよ。お帰りなって。


「お断りいたしま「マジで!? いいのか! ありがとうな! 」・・・・レオニダス? 」


「いやぁ! ちょうど誰か上級生にお願いしなきゃなって話てたんだよ。誰かしんねーけどありがとな! 親切な先輩! 」




挿絵(By みてみん)




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