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基礎魔導原論 第4章 第2項

第2項 語根と品詞 ―― 語の組み立て


 コルの語は、すべて「語根」から作られる。語根とは、一つの理を担う、語の骨格である。たとえば orオルは「光」の理を、eshエシュは「火」の理を、shamarシャマルは「守る」の理を担う。


 されど、語根はそれだけでは文の中で働かぬ。語根に「品詞語尾」を付して、はじめてその語が名詞なのか、動詞なのか、その役割が定まる。品詞語尾はわずか四つ、例外は一つもない。


 その四つとは、名詞をつくる ‐o、形容をつくる ‐a、副詞をつくる ‐e、そして動詞の原形をつくる ‐i である。語根 or(光)に付してみれば、oro といえば「光」そのもの、ora といえば「光の・輝く」、ore といえば「光のように」、ori といえば「光らせる」となる。


 この規則は、いかなる語根にも等しく適用される。esh(火)であれば、esho=火、esha=燃える、eshe=火のように、eshi=火を成す。shamar(守る)であれば、shamaro=守り、shamara=守りの、shamari=守る、といった具合である。


 語の役割が語尾を見れば一目で分かること、そして誰が組んでも同じ語が同じ形になること――これこそコルの命である。世界の律が同じ因より同じ果を生むように、コルもまた、同じ語より同じ理を結ぶ。第1章に述べた魔導の再現性は、この規則正しさによって言語の上に保証されているのである。


 なお、複数を表すには語末に ‐imイムを添える。shamaro(守り)→ shamarim(数多の守り)。初学のうちは、まずこの四つの語尾を、いかなる語根にも淀みなく付けられるよう、繰り返し練るがよい。


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