第20話:ハイ・エルフ、大不敬の強制連行を見なかったフリする
国王陛下に連れられてやってきたのは、王宮にほど近い、王室御用達の看板が厳かに掛けられた高級焼肉店『黄金樹の落涙』という店だった。
──エルヴズ・ティアドロップ? 一体どういう意味なんだろう
不穏というか、エルフとして少々聞き捨てならない単語が混ざった店名に、私は一瞬長い耳を怪訝そうに震わせた。まあ、意味は分からないけれど、店構えを見るだけで特上の一級品のお肉が楽しめることは間違いなさそうだ。他人の財布で食う焼肉は美味いという言い伝えもある。……碌でもないな。
ちなみに菜食主義者のドリーは、この肉の楽園の門前でヘイスティさんの案内により、王都でも名高いベジタリアン専門料理店へと向かっていった。お互い全力で食を満たした後、開国記念祭会場の私たちの出店ブースで落ち合う約束をしている。
重厚な防音仕様の木扉を開けると、そこには――肉の灼ける匂いが、これっぽっちも広がっていなかった。
──あれ……? 高級すぎて実はお客さんが一人も来ていない絶望的な店なのでしょうか?
私が思わず首を傾げていると、ライル陛下が「はは、驚いたか」と、席の周りを指さした。
「うちの魔導列車にも仕込まれている換気・消臭の術式が、それぞれの卓の金網の縁に組み込んであるのだ。煙も匂いも、浮いた瞬間に床下へ吸い込まれる仕組みである!」
なるほど、どこまでも歪に無駄に発達したマルセークの魔導技術である。
私たちは初老の執事のような佇まいをした店員さんに案内され、奥にある豪奢な貴賓室へと入った。
陛下はふかふかの椅子に腰掛け、左手をジーンズのポケットから出して手の甲の『知恵の魔晶石』を見せつけ、ニヤリと尊大な笑みを浮かべた。
「さて、そろそろ明かしてもいいだろう。反物問屋の若旦那というのは世を忍ぶ仮の姿。俺様こそがこのマルセーク王国の四代目国王、ライル・マキシマムだ。……まぁ、別に頭を高くして、いつも通り手刀を構えてても構わんぞ?」
――知 っ て た
今更すぎるドヤ顔の暴露に、私は心の中で静かに真顔のツッコミを入れた。
それにしても、この人の立ち居振る舞いの圧倒的な軽さは何なのだろうか。とてもではないけれど、一国の絶対権力者である王とは思えない。偉そうな口調ではあるけれど、そこに生まれながらの王族が持つような「近寄り難い威厳や風格」のようなものは、一切感じられないのだ。
そんな私の素直な疑問が、あからさまに顔に出てしまっていたのかもしれない。陛下はクックと笑いながら、お冷を口にして話してくれた。
「なに、初代の建国王からして、もとは庶民の出でただの戦災孤児だからな。生まれ持ったこの『知恵の魔晶石』のアイデアを毟り取って国を整えただけの男にすぎん。異世界からの転生者という噂もあるが、その真偽については俺様にも分からん。とにかく、王家とは言っても成り上がりの一族だ。この国の貴族たちだって、百五十年前の『建国大戦』で武功を上げただけの、どいつもこいつも泥臭くて血生臭い成り上がりにすぎん。……まあ、歴史が長くなったと勘違いして偉ぶる奴は、見つけ次第、爵位を剥奪して平民に放り出してるがな」
なるほど。だから王都の街並みに、貴族様のお屋敷みたいなのが、一般庶民の住宅とごちゃ混ぜになって建っていたのか。その合理的な理由に深く納得する。
「……陛下。陛下はいつも、こうして地方都市をお忍びで見て回ったり、ユナクロのような店で庶民に混じって働いてたりするのですか?」
尋ねたマルタさんの口調が、いつもの肝っ玉女将のものとは思えないほどガチガチに固くなっている。まあ、相手はさっきまで若旦那(棒読み)と呼んでいた本物の国王様なのだから、そりゃあ当然の反応だ。
「普段の口調でいいぞ、女将。……いつも、とは流石にいかないがな。臣下たちの隙を見て、王宮の書類の山を抜け出しては、民草の現実の暮らしを見て回っている。有能な臣下の官僚たちから毎日のように精緻な報告書は上がってくるが、実際の現場ってやつは、自分の目で直接見て確かめないと本当に必要な支援が分からんからな」
陛下が優しくそう話を締めくくった、まさにその瞬間。
貴賓室の扉が開き、目の眩むような極上のお肉たちが、次から次へと運び込まれてきた。
肉汁が滴る麗しの骨付きカルビ! 芸術的な霜降りを湛えた重厚なロース! 丁寧に下処理された新鮮なホルモン! そして中央には、濃厚な卵黄が乗った、赤い宝石のような極上のユッケ!
それらが大きなテーブルの上に、隙間なく並べられていく。同時につやつやの炊きたての白米も大盛りで一緒に運ばれてきていた。お肉の最高の相棒を忘れない、実に気の利いたお店だ。
「王都にいる間は、全て俺様の奢りだ! 予算など気にせず、存分に食らうがよい!!」
「それじゃあ、お言葉に甘えて……!」
マルタさんは王を前にして最初は遠慮がちに、けれど私は今朝の胃もたれもどこへやら、豪快にトングを握って自分の目の前の金網に肉を乗せ始めた。金網の下では、上質な高級木炭が赤々と熱され、美しい火の粉を散らしている。
「ブブラ・ノン・エスト・トレンダ……」
私はエルフの集中力を発揮し、真剣に故郷の格言を呟きながら、金属製のトングで軽く火の通った極上のカルビを素早く引き上げ、自分の取り皿に置いた。
すると、その一切の無駄のない洗練された肉の扱いを見ていたライル陛下が、感心したように目を丸くした。
「ほう。ハイ・エルフのくせに、肉の焼き方をよく分かっているじゃないか」
「ええ。『牛肉は焦がしすぎてはならない』という、我が郷里に伝わる古い格言がありまして。……よくよく考えてみると、菜食主義のはずの黄金樹の森で、なんでそんな肉食全振りの言葉が伝わっているのか、激しく謎ですが」
「フハハ! 隠す必要もない、俺はその理由を知っているぞ」
陛下はロースを網に載せながら、おかしそうに肩を揺らした。
「今から百二十年ほど前の話だが、我が国と黄金樹の森の間で不可侵の約定を取り決めた時、建国王が当時はまだ露店同然に小さかったこの焼肉店に、交渉のためにハイ・エルフの長老たちを招いたのだ。その時に長老たちが焼肉の旨さにいたく感動して、大地の精霊の矜持も忘れ果てて涙を流して喜んだという逸話がある。この店の店名、『黄金樹の落涙』も、そのエルフの逸話を元に改名されたのだ。……なんでもあの長老ども、今でも年に一度は転移術式を使って、森の連中には内緒でこの店に極秘で食いに来ているらしいぞ。そう言えば、あの『転移術式』の魔法だけは、どんな交換条件を出しても、森を焼くぞと脅しても教えてはくれなかったな……」
……。
……え?
――あの、クソ長老どもぉぉぉぉぉぉぉ!!!
ゴオォォォッ!! と、私の背後から本物の火の上位精霊も真っ青になるレベルの憤怒の炎が立ち上った。
私が森にいた頃は肉といえば、せいぜい罠にかかった不味い猪や、ウサギの干し肉くらいしか食べたことがなかったというのに! あの偉そうな長老ども、自分たちは毎年のように秘匿魔法を使って、王都のこんな極上焼肉を誰にも内緒で貪り食っていたとは何事か!!
それも、まだ若い(400歳だけど)私には一切教えられていないハイ・エルフの最高位の秘術である転移術式を、私的に焼肉を貪り食うためだけに悪用しているとは、あまりにもけしからん!!!
「あ、あー……ゆ、ユウ、さん……? 大丈夫か?」
私のTシャツがバチバチと雷精を帯び、凄まじい大不敬の形相でカルビを睨みつけているのを察したのか、ライル陛下が恐る恐る引いた声で話しかけてきた。
いけないいけない。ここは冷静にならないと。不敬罪でお縄になるのは御免だ。長老たちの件は、いつの日か里帰りした時に手刀を脳天にぶち込んで問い詰めるとして、今はこの目の前の極上のお肉を全力で愉しまなければ損である。
「な、なんでもないですぅ! お気になさらずに……おほほほほ」
私は引きつった営業スマイルを浮かべ、再びお肉を口に運んだ。
それにしても、長老たちが転移術式をマキシマム王家に頑なに伝授しなかったというのは、連中にも最後の理性は残っていたということか。
あの術式は、転移先の空間の正確な座標を知っていなければ、次元の狭間へと墜ちて二度と現世へと帰れなくなるという、極めて危険な高位魔法だ。だけど、正確な座標さえわかっていれば、軍勢を瞬時にして敵国の首都へと送り込んだり、敵国の首脳の寝所に直接転移して、その寝首をノーリスクで搔くことも可能になってしまう。軍事革命どころの話ではない、文字通りの『禁忌の術式』だった。そんな危険極まりない代物が、いくら便利だからといって人間の国で気軽に使われるようになるのは、世界のパワーバランス的にも流石に危険すぎる。ちなみに、この世界のエルフたちが、森も焼かれずに暢気に暮らしているのは、『エルフを怒らせると寝首を掻かれる』という、若干風評被害じみた伝説があるからだ。
「もぐもぐ……んんっ、やっぱりこのロース、最高です……!」
そんな世界の軍事バランスの深刻な裏事情にほんの少しだけ納得しつつも、私は網の上で完璧に育ったカルビを白米の上にバウンドさせては口へ放り込み、赤い宝石のようなユッケを口に運んでは至福の味に脳を惑わされて悶絶するという、神話級の贅沢な時間を過ごしていた。
タダ飯の威力、恐るべし。美味しいお肉のおかげで、白米が進むこと、進むこと。
長老たちの裏切りに内心で血涙を流しつつも、私は王都の天上の肉に続き、今度は下界の極上焼肉の暴力によって、お腹も心もこれ以上ないほどにパンパンに満たされていくのだった。
*
豪華な極上焼肉をお腹がはちきれるほど食べた私たちは、大満足で高級店『黄金樹の落涙』を後にした。
本当に昨日と今日だけで、これまでの一生分の牛肉を食べ尽くした気分だ。
──あぁ、美味しかった……。いつか、自分の稼いだお財布で、胸を張ってまたここに来れるようになりたいなぁ……。
そんな殊勝な未来の目標を思いながら、夜の王都の美しい街並みを歩いていた。まさにその時。
ガチャガランッ! と、不穏な金属音と共に、私たちは一瞬にして白銀の胸当てをつけた豪奢な制服の兵士の一団に、ぐるりと周囲を囲まれてしまった。間違いない、王宮直属の『近衛兵団』だ。やばい、不敬罪でとっ捕まる……!?
「げっ! ユウ、マルタ、悪いが俺様はここで遁走させてもらう。明日の開国記念祭、楽しみにしているぞ!」
そう言い残すや否や、ライル陛下は夜の王都の路地裏めがけて颯爽とダッシュした。
――しかし、その逃走経路の先にも、手慣れた様子で網を持った近衛兵たちがすでに完璧なフォーメーションで待機していた。
「あ、こらっ、離せ! 俺は通りすがりのアパレル業者だぞ! 業務は終わらせたと言っているだろーー!!」
抵抗も虚しく、陛下はあれよあれよと言う間に網で捕縛され、頑丈な太いロープでぐるぐる巻きの簀巻きにされてしまった。そうして、この国の最高権力者は、まるで一本のただの丸太のように、数人の近衛兵たちに肩で雑に担がれながら王宮へと運ばれていったのだった。
「……今のは、どうぞ見なかったことにしてください」
一際煌びやかな軍服を身にまとった近衛兵の隊長らしき軍人さんが、地面に頭を叩き付けんばかりの勢いで私たちに一礼すると、陛下を丸太のように連行していった部下たちの後を追った。その歩調はゆったりとしているように見えるのに、縮地の歩法でも使っているのか、移動する速度は馬車並みに驚くほど速い。
「……見なかったことにしろ、って言われてもねぇ……」
あまりにもシュールな王の強制送還をド正面で見せつけられ、マルタさんが呆然と呟く。
「ま、まぁ、国王陛下がトレーナー着てユナクロでバイトしてたなんて他所で吹聴しても、私たちが頭のおかしいホラ吹き扱いされるだけですし……」
「そうかねぇ……。あの近衛兵たちの手慣れた制圧っぷりを見るに、王都の連中、あの陛下のスチャラカな行状は、もう大体みんな初めから知っているんじゃないかねぇ……」
私たちは何とはなしに顔を見合わせ、深々と溜息をついた。
近衛兵団が自国の王を完璧に捕縛するために出動する国、マルセーク。本当にこの国のトップといいインフラといい、ツッコミを入れたら負けな気がする。
「まぁ、あのワガママ陛下のことは王宮に任せておいて、私たちは記念祭の会場に行くよ。ドリーがもうブースで待ちくたびれているかもしれないさね」
ここからお祭りの特設会場までは歩いて十分ほどの距離だ。私は力強く頷くと、会場に向かって歩き出した。
*
しかし、辿り着いた記念祭会場の私たちのブースに、ドリーの姿はなかった。
代わりにブースの設営をしていたホビットの小柄な作業員さんによると、ドリーはすでに裏手にある専用厨房に入って、一人で先を急いで仕込みを始めているそうだ。
私たちも、若旦那のガチな大人のコネで手配された立派な天幕の下に据え付けられた、美しいガラス製の展示什器や、数台のミークロヴェレの配置を最終確認してから、大急ぎで隣の専用厨房へと足を踏み入れた。
「お、やっと来たか。もうこっちは始めてるぜ!」
厨房の扉を開けると、そこにはすでに腕まくりをして、大きな木桶の前で粉を挽き始めているドリーの姿があった。
「ユウ、早速だが自慢の長い耳と鼻を働かせて、ハーブを選んで刻んでくれ。新メニューの『ツナマヨパン』、明日のお披露目に向けてここで一発試作するんだろ?」
「はい! 任せてください!」
私は保湿冷蔵保存されていたハーブ袋を棚から取り出し、サイディーンを出発する前にあらかじめ完璧に仕分けて持ってきた、特製のパセリとカシューナッツを引っ張り出した。仕分け済みなので、どんくさい私でも手間は一切かからない。
私は頭巾から髪が零れないように注意しながら、上機嫌で鼻歌を口ずさみ、パセリとカシューナッツをまな板の上でリズミカルに刻んでいった。
そのすぐ横では、マルタさんが大きな窯の火を入れて暖めはじめた。そして、例の通商ギルド連合国特産の缶詰から器にあけた『ツナ』に、少しずつ白いマヨネーズを垂らしながら、真剣な顔で味見を繰り返している。ちなみにこのツナ、アウグスブルク市場の競り市で転がっていた、巨大な怪魚の成れの果てだという。人間のあくなき食欲、本当に恐るべしである。
「ねえ、ユウ。ちょっとこいつの味を見ておくれ」
マルタさんが小さじにすくったツナマヨを私の口元に差し出し、意見を求めてくる。モグモグと味わいながら、私はハサミの手を止めて答えた。
「美味しいです! でもマルタさん、これ、焼き上げてから生地に挟むタイプの総菜パンですし、あまりマヨネーズを入れすぎると、時間が経ったときに生地がべしょべしょになるかもしれませんね」
「ああ、なるほどね。それにマヨネーズの油分が強くなりすぎると、せっかくのパセリの青々とした清涼感とカシューナッツの甘みが殺されちまう」
ドリーが厨房の奥で「……くそう、美味そうな匂いさせやがって。俺も菜食主義をやめたくなってきたぞ……」とボソボソ呟いている。
マルタさんは私の意見に「なるほどねぇ」と深く頷きながら、少しくたびれた帳面を開いた。初物の新商品だからこそ、目分量で雑に仕上げるつもりは一ミリもないらしい。帳面に、ツナ缶一つ当たりのマヨネーズの黄金比率の分量を、ミリリットル単位で細かく丁寧に書き込んでいく。
そうして、私たちが味の調整をしている間に、ドリーの丸太のように太い腕から繰り出される筋力によって、まずは四百個分相当のパセリカシューナッツブレッドの美しい生地が見事に捏ね上がった。半分はツナマヨをサンドする総菜パン用に回し、半分はそのまま塊の高級ブレッドとして売る算段らしい。
「……ふぅ。こいつは完全に徹夜だな」
厨房服の袖をまくり上げたドリーが、タオルで額の汗を拭いながら、漆黒の木樽を見つめてぽつりと呟いた。
明日から始まる建国記念祭。
私たちが用意するラインナップは、王道たる『ローズマリーとくるみ』、大人のコクの『オレガノとローストアーモンド』、お祭りの新定番『ミントチョコブレッド』、そして貴族の心を惑わせる最高級の『ドライラベンダーチョコチップブレッド』。
これらをそれぞれ四百個ずつ作るとなると、確かに計算するだけでも完全に夜が明けてしまう。全て合計すると、なんと二千個にも上る大増産だ。
まさに、地方都市から乗り込んできた『ひだまりパン亭』のすべての命運を賭けた、人生最大の特大ギガギャンブルだった。私もエルフの誇りをかけて、一晩中ハーブを刻んで気合を入れなければ……!
「よし、ユウ! あんたはハーブとナッツを刻み終えたら、とっとと上の寝台に入って寝るんだよ!」
「えっ……!? でも、マルタさん、二千個ですよ!? 私も朝までお手伝いを――」
「デモもストもあるかい! 明日の本番、うちの可愛い看板娘が目の下に真っ黒なクマを作って立ってたら、せっかくの高級チョコパンの格が下がるだろっ!」
マルタさんは腰に手を当て、調理用の木べらで寝室に続く階段の方向をビシッと指さした。
「どっちにしたって、あんたのそのうすほそな細腕じゃ二千個分の生地なんか一ミリも捏ねられないし、ここのデカい窯の機嫌もまだまともに取れないだろ! だからハーブを刻んだら、とっとと寝るのが一番の仕事だよ!」
「うっ……!」
あまりにも事実の正論すぎて、ぐうの音も出ない。手先が致命的にどんくさい私にできるのは、確かに明日の売り場で最高の笑顔と、ツヤツヤのブロンドヘアをお客さんに見せることだけだ。
「……分かりました。ドリーさん、マルタさん、後をよろしくお願いします……っ!」
私は仕分けられた全てのハーブとナッツを完璧に刻み終えると、二人の職人の熱い背中に「おやすみなさい」と頭を下げ、大人しく寝台のふかふかのベッドへと戻ることにした。
ドリーの回す石臼の頼もしい音と、マルタさんの燃え盛る窯の熱気。
いよいよ明日の朝、私たちの焼いたパンが、大陸の中心たる王都アルグスヴルクで、すべての種族を相手に大爆発する瞬間がやってくるのだった。




