第41話
そして訪れる、イベント当日。
時刻は午前七時。
少し早めに目が覚めてしまった九十九は、シャワーを浴びて朝食をとっていた。窓を打ちつける雨粒の音が、静かな朝に心地良い。空を覆う曇天とは裏腹に、心の中は晴れている。
……良い緊張感だ。皿をシンクに運んだ九十九は、慣れた手つきでナイフを回し、フルーツをカットした。そこでスマホが振動する。
「はーい、おあよう(モグモグ)」
『おはよう。早いわね』
寝起きなのか、少しだけ髪の跳ねている黒月。九十九がフルーツをミキサーに突っ込んで回していると、画面の中で、彼女がうるさそうに顔を顰めた。
『朝から洒落ているわね。丁寧な暮らしってやつ?』
「こっちは天然物だよ。動画のためにしているような人と一緒にしなでくれ」
『ふふっ、一々癪に障る人ね』
九十九もクスクスと笑い、ミキサーからジュースを直飲みした。
「暇だし、僕もう向かうけど。黒月さんは?」
『姫と朝食を食べてから向かうわ。もうすぐ起きると思うし、遅くはならないから』
「了〜解。また後でね」
『ええ』
通話を切った九十九は、リビングに入ってきたアゲパンを見て床に腰を下ろした。
「起こしちゃったか。ごめんね」
九十九はアゲパンの体毛を撫でながら、窓を伝う水滴を見つめる。
……流石黒月さんだな、覚悟が違う。ジュースを飲み干した九十九は、スマホを耳に当てた。
「……。あ、母さん、今大丈夫?」
『ええ、大丈夫だけど。どうしたの?』
「いや、ちょっと声聞きたくて」
『え? ふふっ、何よそれ? 今日帰ってあげようか?』
「それはいい」
『あら酷い子』
「……母さん、行ってきます」
『ん?(塾のことよね)。ええ、行ってらっしゃい。頑張りなさい』
礼を言い通話を切った九十九は、アゲパンをポスポスと叩き立ち上がった。
その顔に、狩る側の笑みを浮かべて。
02
鏡の前に立つ黒月が着ているのは、九十九と一緒に買った淡い水色の夏色コーデ。彼女は今一度変なところがないか確認し、服の皺を伸ばして気合いを入れた。
「じゃあ行ってくるわね」
「は〜い、行ってらっしゃい」
「……姫、ちょっと来なさい」
「ん〜? ぅわ⁉︎ ……ど、どーしたのお姉ちゃん?」
姫を数秒抱きしめた妃永は、満足気な笑みを浮かべて手を離した。
「ご褒美よ」
「何の⁉︎」
玄関ドアを閉め、傘をさして歩き出す。
彼は……もう着いているわね。地図上に映るピンを確認し、黒月はスマホをポケットにしまった。
そうだ、何か必要な物がないか電話して……いえ、さっきかけたばかりだし、もう少し間隔を空けた方が良いかしら? 依絆くん、頻繁に連絡を取られるの嫌そうだったし。
むむむと悩んでいるうちに、電車に乗って目的地の最寄駅まで着いてしまう。秘密基地から一番近いコンビニでも、歩いて十分はかかる。あって損はないし、適当に買っていきましょう。
九十九の好きなお菓子諸々を買った黒月は、大粒の雨が跳ねる音を聞きながら、閑散とした道をスキップで進む。
今日はどんなゲームが待っているのか。どんな相手を殴れるのか。拳が疼いて仕方がない。黒月の頬が緩み、雨と一緒に気持ちも跳ねる。……人生が楽しい。こんな風に思えるようになるなんて、昔の私に言っても信じないでしょうね。
水溜まりに着地する。
……あの日。初めてゲームに参加した日。私はあそこで、初めて自分の本心を剥き出しにできた。激情のままに拳を振るうのは、本当に気分が良かったわ。そして依絆くんは、そんな私の隣に立ってくれた。自分でも驚いたもの。誰かに肯定され、支えてもらうことが、あんなに心地良いだなんて知らなかった。
……いえ、誰かに、ではないわね。彼じゃななきゃダメだった。彼だから、私は今も楽しいと思えているの。
曇天を見上げた黒月は、熱を吐き出して歩き出す。
……そんな彼が、自分と同じ悩みを持っていると知った時は、正直嬉しかった。何より、彼が私に打ち明けてくれたという事実が、本当に嬉しかった。
……たぶん、私達は出会う運命だったのだと思う。お互いに寄りかからないと生きていけない。私の地獄は、彼と出会うためにあったのだと、あの日確信した。
……だから、彼に嫌われるようなことはしたくない。してはいけないの。彼と出会ったおかげで、私の中に溜まっていた地獄は解消できた。今がこのまま続いていけば、私はきっと満足できる。
瞬間黒月は踏み出した足を引き、傘を放り投げて背後に拳を放った。
「ゲブゥッ⁉︎」
黒月の眼前を手の平が通過する。鼻っ面を潰された男が、血を噴いて吹っ飛び地面を滑った。
……雨で足音が聞こえなかったのは別として、異常に気配が薄かった。プレイヤーね。傘をキャッチした黒月の額に、青筋が走る。両側の茂みから、ぞろぞろと出てくる九人の男女。……この数に気づけない私じゃない。恐らく、他人を含めて気配を消せる異能。厄介ね。
「何の用かしら? ゲーム外での異能の行使はペナルティ対象よ」
「っテメェが先に異能使ったんだろ⁉︎ それも一般人相手によぉ⁉︎」
……何を言っているの、このゴミは? 私怨? でもゲーム内でこんなのに会った覚えはないし。怒る金髪に首を傾げ……数秒。黒月はポンと手を叩いた。
「ああ、あなた達、あの秘密基地の先住民ね?」
「っテメェ忘れてやがったのかこの野郎⁉︎」「ありえねぇだろ⁉︎」「ぶっ殺す‼︎」
「ごめんなさい。いらない記憶は消すことにしているの」
「っふざけ⁉︎」
「それと一つ聞くわ。あなた達のような低脳が、纏めてプレイヤーになっているのはいいとして、一人も欠けずにゲームをクリアできるわけがない。誰の差し金?」
「っ、」「だ、誰でもねぇよ‼︎」「早く拘束しちゃお⁉︎」「でも全然効いてねぇぞ⁉︎」
……まぁ、どうせあいつでしょうね。正当防衛ということで殺してしまおう。
「ほら、さっさとかかって――ッ⁉︎」
しかし次の瞬間、黒月の視界がぼやけ、平衡感覚がなくなった。膝を突いた彼女に、輩達が「今だ‼︎」と飛びかかる。
――ッな、んで⁉︎ 力がっ入らない⁉︎ 黒月は咄嗟に手を伸ばし、女の顔面を掴んでアスファルトに殴りつける。鈍い音がして頭蓋が砕けるが、同時に黒月の腹にも爪先がめり込んだ。
「グゥ⁉︎」
アスファルトを転がるも気合いで立ち上がり、殴りかかってきた男の喉を握り潰し即席の盾を作成、飛んでくるエネルギー弾を男でガードした。背中を日本刀で斬りつけられるも、振り向きざまに金的を蹴り潰し、前屈みになった首に腕を回して軽くジャンプ。アスファルトに叩きつけてへし折った。しかし直後蛇のように這ってきた鉄筋を躱しそこね、足を取られる。
「――ッく⁉︎」
四方八方から現れた鉄筋が黒月の両手両足を拘束し、五人が一斉に彼女にスタンガンを押しつけた。バチバチと物々しい音が鳴る中、鬼の形相で耐える黒月に輩が怯む。
「ッんでこれで気絶しねぇんだよ⁉︎」「やっぱ銃必要だったって! あいつケチりやがって⁉︎」「こいっ、こいつ躊躇いなく殺りやがった⁉︎ イカれてんじゃないの⁉︎」「このまま運ぶぞ‼︎ お前らは死体回収してこい‼︎」
霞む視界の中、脳裏に過ぎるのは彼の顔。……っ依絆、くん。
後頭部を鉄パイプで殴られたのを最後に、黒月の意識が途切れた。
……三分後。
「いでぇっ、いでぇよっ! 俺の顔どうなってんだよ⁉︎」
「聞かない方が良いわよ。ひっどいから」
騒々しい声に、黒月の意識がゆっくりと戻る。
……廃墟の一室かしら? 敵は七人。力は、入らない。両手両足は縛られている。口に付いているのは、酸素マスク?
「おお、起きたか」
輩のリーダーが黒月の髪を掴み、顔を持ち上げる。依然崩れない鋭い眼光に、リーダーも呆れて笑ってしまう。そこで顔面が陥没した男が立ち上がり、リーダーを押し退け黒月の頬をブン殴った。
「テメェッ、よくもっ、よくもッ、オルァ‼︎」
「……ふふっ。酷い顔ね」
「ッんの野郎⁉︎」
「やめろ。俺らの目的はこいつを精神的に殺すことだ。約束を破ったら俺らが殺される」
「チィッ」と去っていく陥没男の手には、酸素マスクに繋がれたホースの先が握られている。
……これくらいの鉄筋、普段なら引きちぎれる。恐らく、あれの手から毒か何かが出ている。最初に動けなくなったのも、それを吸い込んでしまったせいね。
リーダーは廃材に座り、キリストのように拘束されている黒月を見て溜息を吐いた。
「まさか、現実にこんな世界があったとはな。通りでバカみてぇに強ぇわけだ」
「私を精神的に殺すんじゃないの? 随分とお喋りなのね」
「ハッ。落ち着けって。鴉は十四時くらいに来んだろ? イベントまでまだまだ時間はあんだ。たっぷり可愛がってやるから、是非楽しんでくれ」
「……」
リーダーは立ち上がり、黒月の首元にナイフの切っ先を当てる。
「今からテメェを犯す。その後に両腕を壊して、もう百回輪姦わしてから、TERRARIUMの医者でも治せねぇくらい、その綺麗な顔をグチャグチャにして送り出してやる」
「……愚かな人間は腐るほど見てきたけれど、おめでとう。あなたが一番よ」
「ハハッ、そりゃ光栄だな!」
ナイフの切っ先が、彼女の首から胸を伝い、ヘソで止まる。
「あなた達、どっちみち殺されるわよ? 運営がこの暴挙を許す筈ないもの」
「その点は心配いらねぇ。俺らのバックが何とかしてくれるらしいからな」
「……呆れた。そんな話を信じてルールを破っているの?」
「あーあーちょっと黙れ。……な? じゃないと、優しくできなくなっちまうからよっ」
一気に振り上げられた切っ先が、黒月の服を縦に切り裂いた。彼女のはだけた胸元を見て、汚く笑う輩達。しかし一切動じない黒月を前に、リーダーがポリポリと頭を掻く。
「……チッ、お前本当に女か? 精神的に殺せって言われたけどよ、ちょっと殺せる気しねぇぞこいつ。……ん?」
しかしその時、リーダーの目にある物が映る。黒月の着ている服は長袖。ギチギチに鉄筋で縛られているせいで、その手首部分が擦り切れてしまっていた。
同時に黒月は気づいてしまった。リーダーが何に驚いているのかに。
「っ⁉︎」
「……へぇ?」
今まで何をしても眉一つ動かさなかった黒月の目が、明らかに動揺した。それを見逃すリーダーではない。
「待って……待って、待ッて⁉︎」
「はいご開帳〜!」
彼は黒月の両袖を掴み、一気に引き裂いた。黒月の瞳が羞恥と絶望に染まる。彼女は露わになった腕を隠そうと暴れるが、見ていた輩達はそれどころではなかった。
「……え」「……マジかよ?」「……エグ」「アハハっ、グッロ!」
……その痕は、彼女がどうしても隠したかったもの。人前に出る時、九十九に会う時、長袖を着続けていた唯一の理由。過去の地獄が黒月の心臓を握り潰し、息を詰まらせる。
……泣きながら暴れる黒月の両手首には、夥しい数の自傷痕が刻まれていた。
黒月の胸中で爆発する、恐怖と殺意と悲嘆と絶望と赫怒。目に映る輩達の顔は、《《あの時》》と同じ形に歪んでいた。自分より弱い生物を見つけた時の、嬉しさと、蔑みの形に。
……初めて人を殺したのは、小学五年生の冬だった。殺した相手は、自分の父親だった。
父親は酷いアルコール中毒だった。母親は殆ど家にいなかったから、覚えていない。小学校ではよく虐められていた。臭かったらしい。貧乏だから、着る物も、食べる物もなかった。リストカットをすると、生きているって感じがした。でも何だかいけないことをしている気もしたから、妹にはさせなかった。虐められるのが嫌で、学校には行かなくなった。あの日は雪が降っていた。酒に酔った父親が、妹を襲った。私は突き飛ばされて、全身が痛かった。助けを求めて泣き叫ぶ妹の声を聞いて、私の中で、プツンと何かが切れる音がした。
……気づいたら、錆びた包丁で父親を惨殺していた。顔の原型がなくなるくらい、滅多刺しにした。
……あの時だと思う。私の中に殺戮衝動が生まれたのは。
養護施設でも虐められたから、近くにあった鉛筆で虐めっ子を滅多刺しにした。主犯格は片目を潰してやった。気分が良かった。でも妹は泣いていた。私は手首に増えていく傷を見ながら、色々考えて、決意した。殺される前に殺す、と。妹は私が守る、と。
傷が増えた。
中学で虐めの標的にされて、リストカット痕を晒されそうになった。だから呼び出された女子トイレで、主犯格三人を殴り続けた。一人は首の骨が折れていたらしい。気分が良かった。
傷が増えた。
この時気づいた。妹に友達ができないのは、私のせいだ。妹は優しくて明るい。私が近くにいると、ゴミしか寄ってこない。でも妹は私が守らないといけない。でもムカつく奴は全員殺したい。グチャグチャにしてやりたい。
傷が増えた。
ある日、ふと思った。
……私って、何のために生きているのかしら?
傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた傷が増えた――
夥しいリストカット痕を見たリーダーが、下卑た笑みを浮かべる。
「言ってくれれば相談に乗ったのにぃ。なぁお前ら?」
もう、何も分からない。臓腑の中から、ドス黒い感情が溢れてくる。……あれ? 何で私、我慢しているのかしら? あれ? あれ?
「抵抗は終わり? じゃあ合意だね〜」
下卑た視線。耳障りな声。肌に触れる不快な感触。近づいてくる手の平が胸元に触れた瞬間――黒月の中で、燻っていた地獄が爆発した。
「んじゃ一発目もーらギッ⁉︎ ……ぇ?」
男は自身の喉笛に刺さった手刀を見つめ、次いで黒月を見る。直後、引き抜かれた穴から盛大に血が吹き出し、壁を真っ赤に染めた。
「……え、は?」「おい、おいおいおい⁉」「毒は⁉︎」「うるせぇ出してるよ‼︎」
黒月はゴボゴボと声にならない悲鳴を上げるリーダーを無視して、もう片方の腕と足の鉄筋も引きちぎる。周りから響く絶叫が、やけに遠く感じる。ふわふわとした感覚が体を、心を包んでいく。
「ッ死ねギャベゴギャ⁉︎」
黒月は突っ込んでくる男の心臓を貫き、ゆっくりと湧き上がる感情に身を浸していく。
………………気持ち、良ぃ。
頬を紅潮させた黒月は、ゾクゾクと全身を駆け巡る快感に、自身の体を抱き締める。気持ち良い気持ち良い気持ちぃ気持ちぃ気持ちぃ気持ちぃ気持ちぃッ‼︎
その快楽を受け入れてしまった瞬間、黒月 妃永という人間が完成する。
「ふふっ、ふふふっ」
一人クツクツと笑う黒月を、輩達はまるで化物を見るような目で見つめていた。
事実、自身のトラウマに呑まれた彼女の異能は、その体にも影響を及ぼし始めていた。美しい濡れ羽色の長髪、その前髪を貫き伸びる二本の紅い角。瞳も血のように紅く染まり、獣の如く縦に割れる。
血で赤くテラついた唇を舐めるその様は、まさに、――【鬼】であった。
「クフフっ」
――拳の一振りで、人の頭が弾け飛ぶ。
私は気持ち良くなりたい。最後まで気持ち良いままでいたい。
――¬蹴りの一振りで、人が真っ二つに裂ける。
だから全員、殺してしまおう。
――逃げ惑う獲物を一匹一匹丁寧に潰し、綺麗な花を咲かせていく。
ムカつく人間は、全員殺してしまおう!
「アハハハハハッ!」
血飛沫を浴びながら、狂ったように笑う一人の鬼。黒い笑顔が血溜まりに揺れ、絶叫が一つ、また一つと消えていく。長年鬼の心を侵していたざわめきは、もう聞こえない。
床に散らばった臓腑を踏み抜いた黒月は、廊下へと逃げた女二人の首をへし折り、エネルギー弾を躱して一瞬で肉薄、男の腹に拳で穴を開けた。
そこから先は、まさに蹂躙であった。四方から這い寄る鉄筋を蹴り飛ばし、男の頭に突き刺し壁に縫い付ける。防弾ベストごと拳で胸を破裂させる。血飛沫の雨の中、叫ぶ陥没男の頭部を床ごと爆散させた。
数階が崩落し、濛々と舞う土煙の中、立っているのは黒月ただ一人。
彼女を満たすのは、果てそうなほどの開放感と充足感。
……しかしその時、黒月の視界に入る、割れた鏡の破片。
「……ぁ、え、」
……笑っていた。……鏡の中の自分は、心の底から笑っていた。
途端フラッシュバックする、幸せだった彼との思い出。彼はあの時何て言った? 何で私はこの衝動を抑えていた? 彼は、依絆くんは、どんな人間が嫌いだと言った?
《快楽で人を殺す人間かな。僕の信条の真逆だし》
眼前に広がる惨殺死体の山と血の海を目に、黒月は絶句する。
「はぁっ、はぁっ、ひィ⁉︎ あぁ、あぁぁ、どうしようっ、どうしようっ」
手に持っていた誰かの腕を投げ捨て、ガリガリとリストカットの痕を掻き毟る。
「やだっ、やだやだやだッ、嫌いにならないで! 行かないでっ! 助けてっ、助けて依絆くん‼︎ あぁアアアアアアアッッ⁉︎⁉︎」
黒月を襲うのは、取り返しのつかないことをしたという後悔と、この惨状を生み出した自分への恐怖だけ。彼女はその場にうずくまり、耳を塞いで絶叫した。
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