017話
あれから私は、神(仮)に用意してもらった訓練用ダンジョンにこもり、一気にクリアを目指して実戦訓練を行っていた。
最初は主に拳銃を用いて戦闘を重ねた。
残弾管理やリロードのタイミング、移動や回避を行いながらのリロード──そうした取り回しの技術に重点を置き、実戦感覚を積み上げていく。
ウェポンライトやレーザーサイトなどの補助装備も試したが、これが思わぬ落とし穴だった。
照明やレーザーに過敏に反応して襲ってくるモンスターもおり、こちらの位置がバレてしまうことが多かった。
アドバンテージのはずの装備が、逆にデメリットになるとは思わなかった。
この体験から、敵に察知されない“暗視”や“照準補正”の機能が必要だと痛感した。
私はすぐに神(仮)にゴーグル型の魔術道具の製作を依頼する。
『確かに、それは便利そうですね。必要性も理解できます』
そう言って、神(仮)は快く開発に応じてくれた。
装備が整った私は、次にライフルを手に取り再びダンジョンへと足を踏み入れる。
──結果は圧倒的だった。
このライフルはもはや「強くてニューゲーム」そのもの。
雑魚敵はもちろん、ダンジョンのボスであるドラゴンですらまともに相手にならない。
一撃で倒すには至らなかったが、顔面に連射を叩き込みながらの回避行動だけで、まったく反撃を許さずに圧殺できた。
「ってことで、このライフルは素晴らしい性能を発揮してくれたし、ハンドガンも十分に使えるってわかった」
意気揚々と訓練の成果を報告する私に対し、神(仮)はなぜか困ったような表情を浮かべた。
『それは良かったです。……ですが、悪い知らせがあります』
「え?」
『訓練に時間をかけすぎました。転生先として確保していた仮死状態の肉体が、すでに埋葬され、腐敗が始まっています。このまま転生すれば、ゾンビとして生活することになります』
「……………………は?」




