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016話

装備の説明を受けてから、しばらくの時間が経過していた。


私はその後、神(仮)に提案を持ちかけた。


「これらの武装を使った実戦的な訓練を行いたい。だから、この領域内に“ダンジョン”のような訓練施設を構築してもらえないかな?」


神(仮)は、少し困ったように首をかしげた。


『さすがにそこまでする必要はないと思いますが……。転生後、現地で実地訓練を重ねたほうが効率的かと』


それでも私は食い下がる。


「本物を知らずに何ができるの? 私は“社長”のこのロジックに共感してた。戦闘を知らずに何を成せるのか? 生き残れるのか? そもそも私は、コスト度外視で先行投資されたプロジェクトの重要な駒なんでしょ? なら、生存率を高める準備は“無駄”じゃないはずだよ」


神(仮)はしばらく考えてから、少しだけ困ったように言った。


『言っていることは合理的で、否定はできません。ただ、訓練に費やす時間の経過が問題でして……』


私はそこで、口元に微笑を浮かべた。


「そこは“神様”でしょ? 地球は管轄外だから直接干渉できないとしても、自分の庭なら時間軸ごと操作できるはず。違う?」


要は、神(仮)が面倒くさがらなければ済む話だろう。そう言外に押し付けながら、すでに私は、新しい“おもちゃ”──あのライフルと拳銃に意識が向いており、深くは考えていなかった。


『……確かに、まあ。おっしゃるとおりです。はあ、わかりました。やってみましょう』


やれやれ、と言いたげな神(仮)の溜息が耳に心地よい。


神(仮)よ――仕事のパートナーを間違えたと今さら悔やんでも遅いぞ?

どれだけ予算を突っ込んだプロジェクトだ。無駄にする覚悟があるなら、いつでも切り替えてくれて構わないけどね?(笑)

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