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〈Essay〉日常の中に在るさまざまなこと。  作者: 高峰 玲


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ホントに14歳?





 今年もまた「14歳の挑戦」の時期が来た。


「14歳の挑戦」というのは、富山県内( 注1)のすべての中学校2年生(13〜14歳)を対象に実施されている、5日間の職場体験・ボランティア学習事業のことらしいです。生徒たちが地域社会の中で働く経験を通じて、社会性や規範意識を高め、将来の生き方を考える力を養うんだそうです。学校外の事業所や福祉施設などに派遣され──


①目的: 働くことの尊さを学び、将来の職業観を育成する。

②活動内容: 一般企業、農林水産業、保育園、介護施設、小売店など多様な現場での実務体験を積む。

③歴史: 青少年による非行や社会問題への危機感を背景に、1999年(平成11年度)に富山県教育委員会主導で開始された。


この取り組みにより、生徒たちは普段の学校生活では気づけない自身の適性や、社会の仕組みを肌で実感する貴重な機会を得ています。【AIさん調べ】


 ふーん。ですよね~。


 ワタシ的には給油に行ったらいつものガススタに体操服姿の中坊がいて「窓ガラスなら拭いてくれてもいいけど給油まではしないよね( 注2)?」と思う程度のことでしたが……気がついたら、現在の職場でも「14歳の挑戦」が始まっていて……ある朝、課長が体操服を着た子供を4人、職場ミーティングの場に連れてきたのです。


「〇〇中から来ました、ホニャララです。よろしくお願いします」


 小さかったり大きかったり、何を言ってるのかわからんかったり、少年少女は挨拶してくれたのですが、4人めの子が


「同じく──」と言い出した瞬間、私は愕然としました。


「同じく」ですと!?


 今時、そんな言葉を使う中学生、いるんかい!


 きっと彼は生徒会役員かクラス委員なんでしょうねぇ、妙に落ち着いた様子で

「同じく、〇〇中から来ましたポニャララです」

と何となく説得力ある名乗りを上げました。


 しかし、だな、少年よ。違うんだよ。


「同じく」ときたら「井坂十蔵(いさかじゅうぞう)」( 注3)なんだよ。ニッポンの、お約束なんだよ!


 ちょっとだけ、残念な私なのでした。













注1 主に富山県でのイベントらしい。日本中の厨二、んぐっゲフンゲフン、中学2年生がやってるんだと思ってた。


注2 実はワタクシ、未だかつてセルフ給油もしたことがありません。ほら、自分がうっかり屋なことを知っていますのでね、事件や事故に繋がりそうなコトはしでかさないよう、自重しておるのですよ、これでも。


注3 大昔の時代劇のTVシリーズ『隠密同心』でいつも二番目以降に名乗る人たちは「同じく」と隠密同心を略していたの。









 

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