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〈Essay〉日常の中に在るさまざまなこと。  作者: 高峰 玲


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ないないの神様




 私の書斎は元は姉の部屋で、いつしかそこは“エル・ファシルの英雄の書斎( 注1)”へと化していた。

 そんなこんなで、現在の私は元々の自分の部屋を寝室兼書斎としているのだが、ここも──なので、時々“ないないの神様”がご降臨あそばされる。


“ないないの神様”とは探し物を見つけてくれるおまじないで、失くし物をした時に名前を数回唱えると、失くした物が見つかるという言い伝えがあるらしい。新井理恵氏の名作漫画『×ーペケー』にも登場するキャラクターで、それまでに散々捜しまくった場所にブツを返してくれるため「ヤな野郎だな 神のくせによ」とコメントされている。


 いや、ほんと、それマジで、私の部屋に現れる“ないないの神様”は主にメガネとスマホ( 注2)、孫の手( 注3)を隠してくだされる。いや、神様が隠すんじゃなく、わかりにくい場所へ返してくれるんだった。


 私だって、わかってはいる。


 メガネは、置き場所を決めてそこへ置けばいいだけ(●●)。しかし、そのだけ(●●)、が上手くいかない……。

 スマホも孫の手も……無意識にそのへんにポイっと置いてしまい、無意識ゆえにそれがどこだったか、思い出せなくなる……私がアカンのである。


 そして、私が捜索をあきらめてスペアメガネを出してきたり、付近をローラー作戦的に片すと、ひょこっと出てくるのだ。

「ふぬぅ〰〰〰〰〰っ!!!」となるのも、致し方あるまい。






 『×ーペケー』作中の“ないないの神様”は謙虚な性格のようで、控えめなところが“貧ちゃん神さん( 注4)”に似ていると思う……。

挿絵(By みてみん)

いつの間にか私のジュエリーボックスに入っていた貧ちゃんのお守り袋〈表〉

     挿絵(By みてみん)

               〈裏〉地道か……(笑)













注1 道原かつみ氏のコミカライズ版『銀河英雄伝説』でユリアン・ミンツ君が初めてヤン・ウェンリー氏の家に入った時の感嘆の言葉より。つまり……片づいていない。


注2 今の機種にしてから、よく迷子になる。一度は外(大雪の駐車場)で失くし、結局、発見されなかった(ToT)

(たぶん除雪車に踏まれ、そのまま……。機種変して間もなくだったので代替機を無償でもらえたが、大雪で配送が遅れスマホなしの生活が続いた……)


注3 地味にないと不便なんだよ〜。物差しだと痒い場所に上手くヒットしてくれない。


注4 『おじゃる丸』のキャラクター。正式名:貧乏神。小さいモノ好きのニコリン坊に“貧ちゃん神さん”と呼ばれている。






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