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異世界リボーン――不死の身体で始まる冒険、これは現世へ還るための物語  作者: 東アガル


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101/104

第101話 200


 ——ドォォォン!!


 


 


 暴風。


 


 


 


 森が揺れる。


 


 


 


「っ!」


 


 


 


 ミカが爪を交差した。


 


 


 


 重い。


 


 


 


 押される。


 


 


 


 少しずつ。


 


 


 


 少しずつ。


 


 


 


 モラクスが押し返してくる。


 


 


 


「チッ……!」


 


 


 


 ミカが地面を(すべ)った。


 


 


 


 それでも。


 


 


 


 止まらない。


 


 


 


「行くネ!!」


 


 


 


 さらに加速する。


 


 


 


 回転。


 


 


 


 突撃。


 


 


 


 ——ギギギギギッ!!


 


 


 


 爪が(うな)る。


 


 


 


 火花。


 


 


 


 黒い血。


 


 


 


 モラクスの肩が裂けた。


 


 


 


 そこへ。


 


 


 


 ヒロが飛び込む。


 


 


 


 風刃。


 


 


 


 死角。


 


 


 


 連携。


 


 


 


 ——ザシュッ!!


 


 


 


 頬が裂ける。


 


 


 


 黒い血が飛んだ。


 


 


 


「今ネ!」


 


 


 


 ミカが笑う。


 


 


 


 連撃。


 


 


 


 回転。


 


 


 


 加速。


 


 


 


 モラクスを押していく。


 


 


 


「行ける!」


 


 


 


 ヒロが叫ぶ。


 


 


 


 だが。


 


 


 


 モラクスは動じない。


 


 


 


 ただ。


 


 


 


 双剣を構える。


 


 


 


「100か」


 


 


 


 ぽつり。


 


 


 


「悪くねぇ」


 


 


 


 一歩。


 


 


 


 踏み出す。


 


 


 


 ドォン。


 


 


 


 地面が沈んだ。


 


 


 


「だが」


 


 


 


 その目が細くなる。


 


 


 


「俺は200だ」


 


 


 


 一瞬。


 


 


 


 ヒロが固まった。


 


 


 


「は?」


 


 


 


「200!?」


 


 


 


 思わず声が漏れる。


 


 


 


 その横。


 


 


 


 ミカは一瞬だけ目を丸くした。


 


 


 


 そして。


 


 


 


 笑う。


 


 


 


「なんだ」


 


 


 


 爪を構える。


 


 


 


「それなら二回やればいいヨ!」


 


 


 


 マキが吹き出した。


 


 


 


「理屈が雑ッス!」


 


 


 


 次の瞬間。


 


 


 


 モラクスが消えた。


 


 


 


「っ!?」


 


 


 


 速い。


 


 


 


 見失う。


 


 


 


 ——ドゴォォォン!!


 


 


 


 双剣。


 


 


 


 激突。


 


 


 


 ミカの爪が(きし)む。


 


 


 


「っ……!」


 


 


 


 押される。


 


 


 


 止まらない。


 


 


 


 地面が砕ける。


 


 


 


 森が揺れる。


 


 


 


 それでも。


 


 


 


 モラクスは笑わない。


 


 


 


 ただ。


 


 


 


 静かに言った。


 


 


 


「まだ、足りねぇ」


 


 


 


 そして。


 


 


 


 もう一度。


 


 


 


「だが──」


 


 


 


 巨大な魔力が膨れ上がる。


 


 


 


 ユナが眉をひそめた。


 


 


 


 200。


 


 


 


 数字は変わらない。


 


 


 


 それなのに。


 


 


 


 嫌な感じだけが強くなる。


 


 


 


 まるで。


 


 


 


 まだ何かを隠しているみたいに。

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