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異世界リボーン――不死の身体で始まる冒険、これは現世へ還るための物語  作者: 東アガル


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100/104

第100話 100


 巨大な魔力が渦巻く。


 


 


 暴風。


 


 


 


 森が(きし)む。


 


 


 


 それでも。


 


 


 


「行くネ!!」


 


 


 


 ミカが飛び出した。


 


 


 


 ——ギュンッ!!


 


 


 


 回転。


 


 


 


 加速。


 


 


 


 マキの支援が乗る。


 


 


 


 今までより速い。


 


 


 


「ほう」


 


 


 


 モラクスが笑う。


 


 


 


 双剣。


 


 


 


 振り下ろされる。


 


 


 


 ——ドゴォォン!!


 


 


 


 地面が砕けた。


 


 


 


 だが。


 


 


 


 当たらない。


 


 


 


「遅いネ!」


 


 


 


 ミカが(ふところ)へ潜り込む。


 


 


 


 爪。


 


 


 


 連撃。


 


 


 


 ——ギギギギギッ!!


 


 


 


 火花。


 


 


 


 黒い血。


 


 


 


 モラクスが一歩下がる。


 


 


 


「押してるッス!」


 


 


 


 マキが声を上げる。


 


 


 


 ヒロも動く。


 


 


 


 風を(まと)う。


 


 


 


 加速。


 


 


 


 死角。


 


 


 


 風刃。


 


 


 


 ——ヒュンッ!!


 


 


 


 モラクスがヒロの風刃を剣で払う。


 


 


 


 その一瞬の(すき)


 


 


 


 ミカが踏み込む。


 


 


 


 ——ザシュッ!!


 


 


 


 肩が裂けた。


 


 


 


 黒い血が飛ぶ。


 


 


 


 モラクスが止まる。


 


 


 


 一瞬。


 


 


 


 静寂。


 


 


 


「効いてるネ!」


 


 


 


 ミカが笑う。


 


 


 


「当然ネ」


 


 


 


 爪を構える。


 


 


 


「前のミーとは違うヨ」


 


 


 


 そして。


 


 


 


 胸を張った。


 


 


 


「ミーはもうレベル100ネ!」


 


挿絵(By みてみん)


 


 


 一瞬。


 


 


 


 ヒロが固まった。


 


 


 


「は?」


 


 


 


「100!?」


 


 


 


 思わず振り向く。


 


 


 


 ミカは得意げだった。


 


 


 


「結構前になったヨ」


 


 


 


「言ってなかっただけネ」


 


 


 


「いや言えよ!」


 


 


 


 ヒロが叫ぶ。


 


 


 


 マキが苦笑する。


 


 


 


 ユナも小さく肩をすくめた。


 


 


 


「マジかよ……」


 


 


 


 ヒロだけが知らなかった。


 


 


 


 その時だった。


 


 


 


 モラクスが笑う。


 


 


 


 獰猛(どうもう)に。


 


 


 


「100か」


 


 


 


 双剣を肩へ担ぐ。


 


 


 


 そして。


 


 


 


 ゆっくり言った。


 


 


 


「悪くねぇ」


 


 


 


 一歩。


 


 


 


 踏み出す。


 


 


 


 ドォン。


 


 


 


 地面が沈む。


 


 


 


「だが」


 


 


 


 モラクスの目が細くなる。


 


 


 


「まだ足りねぇ」


 


 


 


 巨大な魔力が膨れ上がった。


 


 


 


 その圧に。


 


 


 


 ユナの表情が(わず)かに曇る。


 


 


 


 見えている数字は変わらない。


 


 


 


 それなのに。


 


 


 


 嫌な予感だけが膨れ上がる。


 


 


 


 まるで。


 


 


 


 何かを隠しているみたいに。

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