22話 触れて良い距離感の特権
21日 月曜日
昨日は手作業に夢中で確認し忘れたのでぼんやりベッドでステータスを閲覧した。
「ファッ?!」
飛び込んできたのは千里眼の文字。そしてどうやら、私は結界魔法が使えるらしい。
「おはよう。どうした?悪い夢を見たかい?」
夫が私の背中をそっとそっとさする。どこか確かめるようで、満足しているようにも思えた。
「おはよう。だ、大丈夫ー。」
いつも通りの夫の反応に癒されてちょっと落ち着く。この人は夜中にただの落ちる夢でビクッとした時だって声かけしながら背中さすってきたりする。
むしろ寝ぼけている時の方がその傾向が強い気がする。私が接触を嫌っていることを知りながら、無意識の様にそれができるのは凄いとしか言えない。
ちなみに寝ていて背中をさすられた方は突然夜中に起こされた気分だったりする。しかし、この人だけが触れても嫌悪感が無いという事実は、私がこの人の安寧を脅かした時に負う罪悪感よりも、わずかに勝る安心感をもたらす。
ガラス細工作っただけで宝石加工できるようになってしまった。とんぼ玉作りは楽しかった!今風デザインのアクセサリーは難しいけれど、ファンタジー風小物作りは服以上に楽しくてしょうがないのである。
夫を送り出してから通販の発送をする為に徒歩で出かける。アイテムボックスがあるにも関わらずカモフラージュの為に大きなカバンを持たなくてはいけないのが煩わしい。
帰ってきてからめぼしい材料が無いかなと2階の物置部屋に行くと、なんと雨漏りしていた。すぐに錬金で部屋の天井は修理した。ジャンプで登れそうだけれど見られたらさすがにまずいので、あえて脚立を持ってきて屋根裏に登って雨漏り箇所を確認した。
実際に雨漏りしていたところ以外も断熱材が劣化していたり木材がかびて朽ちたりしていたのですぐに浄化した。
漏電する前に見つけて良かったと思う。
今は木材が無いのでビニールシートを張って応急処置のみにした。家族がいない時に屋根の上も登った方が良いかも知れない。
私が屋根裏でバタバタしていたので、息子はお昼ご飯にカップラーメンを食べた様だ。冷凍室に作り置きを入れておいた方が息子が自分で食べられて良いかも知れない。今は冷蔵庫も冷凍庫もスカスカだからさぞびっくりしただろう。
夕食は鮭の塩焼きと豚汁。
「冷蔵庫何も無かったのに。今日出かけてたっけ?」
と息子につっこまれる。解凍するために冷蔵庫から出しておいたのだと苦しい言い訳。
「そんなのあったかなぁ。」
といつまでもしつこい。こいつは本当に鋭くて困る。明日あたり忘れずに食材を補充しておこう。
今日の異世界での予定は木材調達。
今日は聖域の外の整地も兼ねている。まずは家の入り口正面の区画を整地するぞ!とっておきのあの技だ。
魔円斬である!
ふっふっふ。例のポーズで無魔法の刃を高速回転させて、目視で見える部分の木を切り倒す。
丸太も切り株も草も石もどんどん収納していく。
遠目で見ながら元々の聖域と繋げる様に同じくらいの広さの区画を、作ってあった聖域の柵で覆い、鑑定で結界が発動したのを確認して完了。
同じようにして拠点の周りを整地して囲う。
今は最初の土地の東西南北に同じ面積で十字に結界を張った感じだ。
南の土地には簡易の資材置き場として土魔法で屋根を作り、さっきの木を取り出し枝を払って木材に加工してどんどん積み上げる。
地球に戻った時の為に浄化をかけてひたすら柵とレンガを量産しながらいつもの様に気を失った。
名前 久我 唯芽 くが ゆめ
レベル16
HP 342
MP 1046
力 158
体力 171
素早さ 86
器用さ 400
魔力 523
運 34
常時発動スキル
スキル習得率アップ 気配察知 夜目
任意発動スキル
アイテムボックス
浄化 遠見 千里眼
解体 錬金術 調薬 木工 服飾 鍛治 料理
建築 彫金 宝石加工
身体強化 魔力感知 魔力操作 素材操作
土魔法 水魔法 火魔法 風魔法 氷魔法 無魔法
光魔法 闇魔法 聖魔法
治癒魔法 結界魔法 転移魔法




