↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アセット・フロンティア・オンライン  作者: 床間信生
第1章【砂に黄金、泥に蓮】

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
73/92

第73話-蓮、急がば回れを思い知る

ポロンの助言によってホウキ星への疑念が少し大きくなった蓮だったが、ひとまず必要な情報は手に入れた。


これ以上考えても、今のところ答えは出そうにない。


そう判断した蓮は、気持ちを切り替えてオークション会場へと向かった。


目的はもちろん、【ホワイトピジョン】の詳細を調べるためである。


ポロンは【ホワイトピジョンの心】から調べてみるといいと言っていたが、蓮には別の考えがあった。


ポロンは【召喚士】ではないため、召喚モンスターそのものを調べるという発想がなかったのかもしれない。


そう考えた蓮は、まず召喚モンスターの出品欄を探してみることにした。


「あった、あった。これだな」


案の定、ランクⅠの召喚モンスターの一覧から【ホワイトピジョン】を見つけることができた。


さっそく出品情報を開き、Lv1の詳細ステータスを確認する。


━━━━━━━━━━━━━


【ホワイトピジョン】


種族:ホワイトピジョン/召喚モンスター


ランク:Ⅰ


Lv:1


HP:20


SP:40


攻撃:2


防御:4


命中:5


抵抗:5


STR:2


VIT:2


AGI:5


INT:8


DEX:4


LUK:4


CHA:5


━━━━━━━━━━━━━


「あー、なるほどね。って、やっぱりLv1だからステータスは低いなぁ……。スキルとかはどこで見ればいいんだろう……」


蓮は画面を隅から隅まで眺めてみる。


すると、画面の端に【次へ】という項目があることに気づいた。


試しに選択してみると、表示が切り替わる。


━━━━━━━━━━━━━


スキル:【癒しのさえずり】


━━━━━━━━━━━━━


「癒しのさえずり……か」


スキル名から考えると、回復系の能力である可能性が高そうだ。


もっとも、具体的にどれほどの回復量があるのかまでは分からない。


(……多分、これかな)


蓮は【ホワイトピジョン】が自分の求めている回復役なのではないかと考えた。


そして、そこでふと思い出す。


ポロンの話では、【白の神殿】で【ホワイトピジョンの心】が販売されているらしい。


ただし、神殿でアイテムなどを購入できるようになるには、累計10万Gのお布施が必要だという。


当初は、オークションでホワイトピジョンの能力を確認した後、【白の神殿】へ向かうつもりだった。


そこでお布施を行い、【ホワイトピジョンの心】を購入するという流れだ。


しかし、今は目の前のオークションに【ホワイトピジョン】そのものが出品されている。


(……でも、これなら無理に【白の神殿】へ行く必要はないんじゃないか?)


わざわざ場所を移動しなくても、ここで落札してしまえばいい。


そう考えた蓮は、出品価格へと目を向けた。


「えっ……50万G? Lv1でか!?」


思わず声が出た。


蓮は自分の目を疑い、何度も瞬きをしてみる。


しまいには目をこすって、もう一度画面を確認した。


しかし、表示されている金額は変わらない。


50万G。


間違いなく、そう表示されている。


(……いやいや、さすがに高すぎないか?)


驚いた蓮は、過去の落札履歴を確認してみることにした。


しかし、少なくとも直近で50万Gの取引が成立した形跡は見当たらない。


(……よかった。さすがにこの値段で買う人はいないのか)


少しだけ安心した蓮だったが、念のためもう一度、出品されているモンスターのレベルを確認してみる。


もしかすると、どこかで見間違えていたのかもしれない。


しかし、何度確認してもLv1だった。


というか、現段階で出品されている【ホワイトピジョン】はLv1だけなので、そもそも間違えようがなかった。


(……いや、どう考えてもボッタクリじゃないか?)


もちろん、何か特別な理由があって、この価格が設定されているのかもしれない。


だが、今の蓮にはその理由がさっぱり分からなかった。


(……まあ、何でこんな値段にしているのか考えても仕方ないか)


そう思った蓮は、召喚モンスターの出品欄からアイテムの出品欄へと移動した。


今度の目的は【ホワイトピジョンの心】である。


こちらであれば、もう少し安く手に入るかもしれない。


そんな淡い期待を抱きながら検索してみると、目的のアイテムはすぐに見つかった。


「おっ、あったあった。こっちはいくらだろう……」


蓮は価格を確認する。


50万G。


「……こっちもかよ」


思わずため息が漏れた。


召喚モンスター本体も50万G。


そして、その心も50万G。


両方とも同じ価格で出品されているからといって、今の蓮に気軽に落札できるほどの持ち合わせがあるわけではない。


(……10万Gのお布施も十分高いけど、50万Gに比べればまだ現実的だよな)


もっとも、【白の神殿】での販売価格が分かっているわけではない。


累計10万Gのお布施というのは、あくまでも神殿でアイテムやスキルを購入できるようになるための条件でしかないらしい。


つまり、実際に【ホワイトピジョンの心】を購入する際には、別途Gが必要になるはずだ。


場合によっては、オークションよりも高くつく可能性だってある。


(……まあ、そのときはそのときか)


少なくとも、今ここで50万Gを支払うよりは、神殿で価格を確認してから判断する方がいいだろう。


幸い、当初の目的だった【ホワイトピジョン】のステータスとスキル名は確認できた。


これなら、ポロンの助言に従って次の行動に移ってもよさそうだ。


そう考えた蓮は、翌日【白の神殿】へ向かい、お布施を行うことに決めたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。