ノードG19
銀座線から浅草線に向かう通路の突き当たりは、反対側から向かってくる通路の突き当たりでもあって、通路2本分の少し広いスペースになっている。
そのスペースに立っている角柱が改札から見えていて、その前に2人の女の子がスマホをいじりながら待っていた。
1人は髪の短いボーイッシュな女の子。
もう1人は髪の長いゆるふわな女の子。
「よう、華嵐。それに美呼も」
ケット・Dが2人に声をかけた。
僕たちに引き合わせたいユーザーというのは、この2人らしい。
2人とも赤いブレザーの制服を着ている。
多分、女子高生だろう。
「やっほー」
「2人とも元気だったか?」
「元気元気! ね、美呼?」
「うん。元気だったよ」
「でも、なんか久しぶりじゃない?」
「吾輩はこのところ人材登用にいそしんでいたからな」
「そっちの2人だよね?」
ボーイッシュな子が僕たちに向き直って言った。
「時枝君と安峰さんだっけ? 初めましてだね」
「時枝彩輝です。初めまして」
「あたしは安峰流伽。よろしく」
「2人ともよろしくね。では、お近付きの印に問題です。私は誰でしょう?」
ケット・Dから聞かされていないから、本来ならわかるわけがない。
でも、基底世界では答えを知る方法があるのだ。
僕は〈スタット〉を開いてスマホをその子に向けた。
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名前 中三川華嵐
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LV 12
属性 善
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分類 ユーザー
性別 女
年齢 18
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電池 100%
状態 正常
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アプリ 4 ›
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「中三川華嵐さん?」
「ピンポンピンポン! 正解です!」
名前の読み方は自信がなかったけれど、正解だったらしい。
「では、次の問題。この子は誰でしょう?」
そう言って中三川さんは、ゆるふわな子を前に出す。
僕はその子にスマホを向ける。
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名前 新宅美呼
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LV 11
属性 善
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分類 ユーザー
性別 女
年齢 17
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電池 100%
状態 正常
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アプリ 4 ›
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「新宅美呼さん?」
「ピンポンピンポン! 連続正解!」
「なんなの、この茶番――?」
安峰さんが呆れたように言う。
「いやさ、実はさっき2人のステータス見ちゃったんだよね。だから、私たちのも見ていいよってことで。ね?」
どうやら、スマホをいじっていたのは僕たちのステータスを閲覧するためだったらしい。
せっかくだから、僕は2人のアプリも見ておくことにした。
中三川さんのアプリ一覧。
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ストーム 15 / 15
ライトニング 15 / 15
アンロック 3 / 3
サンダーボルト 7 / 7
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そして、新宅さんのアプリ一覧。
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アロー 15 / 15
オラクル 3 / 3
バッテリー 3 / 3
ダブルアロー 7 / 7
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2人ともレアアプリを持っているのか。
中三川さんの〈アンロック〉がロックを解除できるアプリだろう。
新宅さんは2個もレアアプリを持っている。
というか2人ともLV高いな。
2024/12/14:表現の修正
2025/01/26:空白文字が抜けていたのを修正




