表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二番煎じの転生者  作者: きゅうとす
83/163

謁見の始まり

謁見の始まりはメリカ国王視点からです。

転章1 世界探訪記 メリカ国①


勇者メサイア)でありながら世界に戦いを挑む八神直哉ナオヤ)です。謁見当日 朝



ちゅんちゅんと雀のような鳥が鳴く。

今日もいい天気で気持ちがいい。

謁見を受ける王に相応しい服装に専門のメイド達が着付けてくれる。広々としていて明るい光が採光出来るように考えられた部屋のあちらこちらに姿見が置かれ、目をやればなかなか立派な姿の自分がいる。


うん、勇者メサイア)ナオヤに合うのは初めてだかメリカ国の王らしく威厳を出さねばならないのが面倒だ。国中の貴族も集まり、儂の一挙手一投足を見つめ、難癖を付けようとするだろう。

国王としてあくの強い貴族たちを纏めるのは容易では無いが、ひとつひとつに対処するしかない。


ラサメア辺境伯爵から女神ガライヤ様に認められた勇者メサイアが生まれた事を聞いても喜ぶどころかまた一つ頭の痛い出来事が増えたとしか思えなかった。

気難しくてなかなか言うことを聞いてくれない貴族たちの相手だけでもしんどいのに勇者メサイア)なんてどんな変人だろうかと思っていた。


神器の指輪を介してブダイが気安く話すナオヤは権力欲も無く、傲慢どころか謙虚で優しい少年だった。

しかも未来を見据えて、メリカ国だけでなく全世界のバランスをも考慮して、謁見と言う芝居をする事を薦めてきた。

ナオヤには権威を利用しようという意志が無かった。メリカ国と言う無形の力を持つ儂にさえ遠慮は無かった。


さすがに異世界から来たと言うだけのことはある。価値観と言う物がまるで違う。己が力を頼むと言うより争わないのが当たり前という精神には脱帽せざるを得ない。


ともかくも王である儂はこの機会を逃さず貴族たちを押さえてみせねばならん。

ナオヤの言うとおり争いの目は潰しておくのに越したことは無い。



予定時刻になってきて宰相のゼンが来た。采配はゼンに任せればナオヤの筋書き通りに進もう。

ゼンもまた、ブダイと同じく古い付き合いで気心の知れた友だ。

「王よ、気の抜けた顔では貴族たちに舐められますぞ!」ゼンが心を見抜いたかのように窘める。

儂は王としての気合いを入れて頷いた。


ゼンを従えて儂は謁見の間に入っていった。



ファンファーレが鳴り響き、侍従長の声が響く。

「アンガス・メフィス・メリカ王様の御なり~」


居並ぶ貴族たちの目の前を過ぎて玉座に座る。

固い、痛い、冷たい。

ここは好きでは無いが、王たるもの暫くの辛抱だ。


左側の一番近い場所には弟である、ツヴァイ・メフィス侯爵とその子飼いのドライメッシ・シンデール子爵が居る。

反対側にはブダイ・ラサメア辺境伯爵や学術都市ディービアの都市長ディビアス・ジャロンが居る。


左側は主に王都に近いところの領主が居並び、右側は辺境や魔の森に近い領主が立っている。


この並び方は父のランカムの時代以前から続く悪慣習のようなもので確執の元になっているのではないかと考えていた。

そこで、皇太子のサルコスに問うとそれは当たり前で、争い合う貴族たちを使って王権を強化すれば良いのだと答えたのだ。

父のランカムの教え通りであり、昔から変わらない考え方であった。


勇者メサイア)ナオヤならなんと答えるだろうかと考えると何やら面白く、薄く笑みが洩れる。


「さて、今回皆を集めた説明をしよう。

実は女神ガライヤ様に認められた勇者メサイアが現れたと言う報告を受けたため、その者を呼び寄せ、真偽を確かめようと皆に集まって貰ったのだ。

詳しくはラサメア辺境伯爵に説明させよう。」


宰相のゼンがラサメア辺境伯爵のブダイを呼ぶ。

ブダイは王の目の前に立ち、説明を始めた。


息子のブールが視察帰りに召還師による魔獣アジュラに襲われた際に助けてくれた出逢いから、バパルカでの騒乱を鎮めた西の聖女セラの陰の立役者だったこと、バパルカの騒乱の原因だった男を危険視して調査を依頼したこと、風の町フウトにおける魔人ダブルの協力者だったことを話す。


ラサメアの懐刀のことかと呟きが洩れる。


話を次いでジャロンが学術都市ディービアで起きた未少女殺傷事件解決に協力したこと、その際、疾黒の女神ブラッディーブァ)幽鬼ファズマに犯人を奪われたこと、魔獣ラミアで妨害したのを退治したことを話す。


騒乱警戒指示があったなぁと言う小声が聞こえてくる。


その後を宰相のゼンが聖都バフォメで起きたレッドレッサードラゴンを含むドラゴン襲撃から救ったこと、それを指揮していた疾黒の女神ブラッディーブァ)関係者と見られる女を退けたこと、エルフの里での疾黒の女神ブラッディーブァ)の百薬斉セイに依る魔物大暴走スタンビート)を止めたこと、百薬斉セイの変身した魔獣ギガントフロッグ、黒地竜ギガマグノドン、ポイズンミストを倒したことを話す。


そして、北の聖女であるサフィア様による勇者メサイア認定宣言があったことを話す。


「その者の名は“ナオヤ“と言う。」


ざわざわとざわめきが絶えなくなった。

「その者は何者ですかな?どこの出身者です?」ざわめきの中からツヴァイ・メフィス侯爵が質問する。


「それについては証言者を連れていているのでその者に訊こう。」宰相のゼンが一人の老婆を呼んだ。


「始まりの村の薬師メリダ・ホーン・メディリカである。」と宰相のゼンが告げるとナオヤの勇者メサイア)宣言より大きなどよめきが起きた。


無理もない建国の英雄アデルの子孫だ、しかも旧国名のメディリカ持ちで伝説のパーティー“疾駆者オーバードライバー)“の百薬斉ハーミット)なのだ。



ナオヤのやってきた事を知られる時が来ました。


メリダさんの正体?が暴かれる!



§§§§§§§§§§§§§

続けて読んで下さいましてありがとうございます。


誤字脱字、乱文をご容赦下さい。


頑張りますのでこれからもお付き合い下さいますようにお願いします。


§§§§§§§§§§§§§



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ