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二番煎じの転生者  作者: きゅうとす
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ベータ改めヴェルダ

追い掛けて間に合うのか?


メジーナ博士の目論見は?




転章1 世界探訪記 エルランディア⑦


勇者メサイア)でありながら世界に戦いを挑む八神直哉ナオヤ)です。謁見まで後1日半ちょっと。



ゾルダを倒した後、アムワンにミューレイを運ばせて、ヴェルダに乗り込んだ。


半日以上遅れたからもう間に合わないかも知れない。

体力も使い果たした。


西に向けて高度5000Mを飛行中だ。

ヴェルダの最高速度は遅くて時速200㎞/時である。

研究所チェイサー)宿泊施設バウンサー)の時は3日ほど掛けてゆっくり移動したが、今回は時間が押しているから少し早めではある。その速さがおおよそ170㎞/時になる。

ヴェルダが同じ速度で飛行しても追いつけないからそれ以上を追いつくまで保たないといけない。

ヴェルダの安全速度は120㎞/時であるから一時的にせよ最高速度を出さないといけないだろう。

ヴェルダは改装されたにせよメジーナ博士の試作機だから無理をすればバラける。壊れるのでは無くてバラけるのだ。


無理だ。追い付くのは無理なのだがメジーナ博士から言われている事がある。

嫌な予感しかしないが、その追いつく手段を使うしか無いだろう。


覚悟を決めた。

左手の指輪を目の前にして右手を後ろに下げる。

「ブーストアクセラレータ、セット!!」


うわっ!恥ずかしい~!

起動ワードに反応してヴェルダの後ろに巨大なユニットが現れた。

直ぐ近くに直径2M位の楕円対が現れ、斜めに浮かぶ。その後ろにはヴェルダの5倍以上はあろうかと思われる構造体が繋がっている。


「フルブラスト、ON!!」わ~言っちゃったよ!


後方の楕円対がヴェルダの側面に並び、後方の構造体が口を開きヴェルダを飲み込んだ。

コクピットだけが外に残り、加速が始まった。


ぐはっ!

風魔法のテトラポッドが吹き飛ばされそうだ。


側面の景色が流れ意味のない色に変わる。進行方向から虹色が流れマーブルとなった。


意識が、意識が飛びそうだ。

一体どんだけ加速したんだよ!!メジーナ博士!!


5分程の加速が終わり、1時間くらい経ってやっと速度が落ちてきた。

前方の視界が回復するとかなり遠くだが、先行していた観測所リグリー)が小さく見えてきた。


見えるなら転移が使えるだろう。

「ブーストアクセラレータ、オフ!!」

巨大構造体が異空間に収納されて姿を消す。


「メジーナ博士!追いついたぞ、いや追い詰めたぞ!!」

「おお、ナオヤくん。見ていたよ、あはは。格好良かったぞ!」


「え?」あの恥ずかしい格好とかセリフを聞かれていたのか?


転送されて、飛空艇クレイモアに収納されてから僕はメジーナ博士に怒りが収まらず、ずっと文句を言い続けていた。

どうやったのか映像までちゃっかり撮っていたらしい。廃棄だそんなもん!

良い大人のくせに厨二病過ぎるのだ。


救出されてベッドに伏せていたが、ミューレイが夕方疲れきった姿を見せた。ガルバスを信じて反乱に協力したお陰で牢に入れられ、ゾルダに操られたり何やら大変な目に合ったのだから無理もないだろう。

そして、僕に助けられた。

自分の判断の甘さが招いた結果であり失態なのだから言い訳が出来ない。


みんなが寛いでいるソファーに同じように座ったが、決心が着いたのか緊張した面持ちで床に伏せた。所謂、土下座である。


「皆さん、あたしの為にご迷惑をお掛けしました。見捨てられても仕方ないような事を仕出かしたのに助けて頂いた恩は必ずお返します。

特にナオヤ、いやナオヤさんありがとうございました。

あのままなら、反乱の首謀者として殺されていました。」


よっぽどショックだったのだろう。いつも元気で自信に満ちていた強気の目も、勢いのあった髪も垂れて萎れていた。


「まあ、こうして居られるのだから良いんじゃないのかな。それに人助けはナオヤくんの仕事だからね。」

メジーナ博士は気楽に人事のように言う。


「そうですよ、ナオヤさんは勇者メサイア)なんですから」

ミューレイを励まそうと葵が言葉を重ねる。


2人の言葉に顔を明るくするミューレイだったが、僕の顔を伺って僕の言葉を待っているようだった。

「2人の言うとおり、そんなに気にすることは無いよ。

まあ、少し危ない所もあったが結果的には上手く行ったんだ。

メジーナ博士のおふざけ以外はね。」


ゾルダと言う覇王ラグナロク)を倒せたのは完全な相手の油断と傲慢のお陰だった。相手が全力を出す前にこちらの全力が圧倒出来たから上手く嵌まっただけなのは、相対した僕にしかわからないだろう。


ヴェルダの性能試験を兼ねて新機能の能力を確かめられたメジーナ博士は余り危機感を抱いていない。

攻撃力についてはババロンだよりなのは確かであり、大いにこれからも利用させて貰う。

ただ、相変わらず人が足りないのだ。

任せられる人材、フォローに入れる人材、代替えの効く人材は随時募集中だ。

ミューレイは期待の新人だから助けたとも言えたりする。


何時までも落ち込んでいられても困るので

「そうだね、ミューレイには迷惑を掛けられたから大いにこれから活躍して貰おう。先ずは自力を付けるために葵と一緒に特訓だな、ははは」


引きつった顔をしてミューレイは僕以外の2人の顔を見比べる。

うんうんする葵と素知らぬ顔をするメジーナ博士だった。



その後全員で食事をする。

主に肉類が消費される。メジーナ博士が買い付けた分もあるが、僕の倒した魔物の肉もあるだろう。

アム達やサーバント達が大活躍して世話をして、賑やかな食事となった。

今はたっぷりと食べてじっくりとトレーニングしてしっかりと睡眠を取る。


丸1日過ぎたら“謁見“と言う戦いの舞台だ。

しっかりと立ち回らないとな。


演出は効果的に、メジーナ博士と念入りに打ち合わせた。

さあ、メリカ国の貴族たちと決戦です!


どんな 謁見 になるのでしょう。





§§§§§§§§§§§


いつも読んで下さいましてありがとうございます。

ナオヤの一人旅も賑やかになってきて、描く方も大変です。

楽しい笑い声が聞こえるようなお話が出来たら素敵ですね。


頑張りますので、お付き合いの程よろしくお願いします。


§§§§§§§§§§§

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