表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二番煎じの転生者  作者: きゅうとす
76/163

エルランディア帝国へ

いよいよエルランディア帝国編です。


シェネッツアたは如何なる人物なのか?


どうやって死魂の玉のことを知ったのか?

転章1 世界探訪記 エルランディア①


勇者メサイア)でありながら世界に戦いを挑む八神直哉ナオヤ)です。謁見まで後6日。


夕方で時間ぎりぎりだったが入場は問題なく出来た。しかし、料金はぼったくられた。


まず、目指すのは宿屋だ。

スラム街ではなく移民街で高級な方を選ぶ。

高級な宿の方が長く滞在している者が多い可能性が高いからだ。

お金のない移民したての者は節約して安い宿を選ぶ。そう言った者はエルランディアに詳しくは無いだろう。

エルランディアに長い者は事情に詳しく稼ぐのに長けている。だから、高い宿に泊まり情報を集めるのだ。


僕と葵とメジーナ博士だから部屋は2つ、男と女と分かれる。メジーナ博士には鉄人てつと)君を改造したサーバントがいる。スペックはアム達と同じなのでそれなりに強い。


今回、ドワドはカクシカクのカンサイに残った。燦覚はドワドの親友の息子だと言う。つまり、前王と親友だったらしい。

燦覚を守ると言っていた。



宿にある酒場にメジーナ博士が情報収集に行った。結構な美人だからモテモテで話を訊いて貰えるだろう。

もちろん、サーバントも一緒だ。


僕と葵は宿近くの食事どころを探して宿を出る。そちらでも聞き込みをするつもりだ。


宿の名前が“ほとり亭“とあるようにライネ川の近くにある。ただ、貴族屋敷のある場所への跳ね橋からは離れており、少し大通りから離れているのだ。

少しいかがわしい店も連なっているが、冒険者向けの質より量を重視した飯屋“おおい“があった。

思わず葵と目を見合わせて笑ってしまった。


2人して中に入る。店の中には客が半数くらい埋まっていて賑わっていた。


カウンター席が開いていたので並んで座る。カウンターの上にメニューがあった。ごく普通のメニューのようだった。ステーキに炒めもの、煮込み、野菜の盛り合わせ、・・・炒めライヌ?

なんだとぅ~!?


通り掛かった店の女性に息急ききってライヌってどんなものか訊くと、窓側で食事していた大男の料理を指した。


そこには正に大山盛りのチャーハンがあった。


エルランディアには米があった。この世界に転生してから米を食べていない。探してはみたもののどこにも見つからなかったのだ。


僕は“親父のお薦め“と言うライネにした。

僕の騒ぎに吃驚していた葵だが、僕が目の色を変えているのを見て興味を持ったのか同じ物にした。


出てきた“親父のお薦め“を見て香りを嗅ぐ。間違いなく米だ。スプーンを使って口にする。少し堅いが間違いなく米だ。


ゆっくりと味わって食べる。使っている油もさることながら中に入っている豆や野菜が味を引き立てていた。宿に戻ったらメジーナ博士に自慢してやろう。


カウンターから中で料理をしている親父に訊いてみた。どうやらライネはライネ川の川下で農家が育てていて、“おおい“の親父が殆ど買い占めて居るらしい。


自分も欲しいから譲ってくれと言うと紹介料くれれば農家への紹介状を書いてくれると言う話になった。


暫く米談義をしていたら表が騒がしくなった。

店の中の者達が外に出て行く。何か見物があるようだ。


葵と顔を見合わせてみんなと同じように外にでて空を見上げた。


そこには見たことのない奇妙な物体が光を点滅させながら貴族屋敷の方に近づいていた。


側に立っていた男に訪ねると

「ありゃあ、浮遊戦艦ガンドロフさ。大提督シェネッツアさまの亀鑑だよ。

最近カクシカクの国に出かけていた筈さ。どうやらご帰還のようだ。」


更に浮遊戦艦ガンドロフのことを男に訊こうとすると手を出してきた。有料と言う事らしい。銀貨を渡すと頷いて続きを話してくれた。


東の果てガランガラン山脈の麓、浮遊石の産地のロクデンの村でシェネッツアは生まれた。ロクデンでシェネッツアは朝から夜まで浮遊石を探す坑夫だった。

ある時シェネッツアは浮遊石の大規模な鉱脈を見つけて坑夫から商人になった。

浮遊石の利用方法を沢山開発して、それまで利用が少なかった浮遊石の普及に尽力した。

軍事力として浮遊戦艦を考え出したのもシェネッツアだった。そして、その威力を示したのも強制接収してきた地方貴族のローデンを撃退した時だった。

ローデンを従えた事で皇帝から貴族に重用され、スタン諸国の一部を支配下に置いた。そして、大提督となり、浮遊戦艦ガンドロフを建造し、カクシカクの国を攻め落としたのだった。


「とまあ、今や飛ぶ鳥を落とす勢いのシェネッツアさまの出世物語さ。」と男は話してくれた。誰でも知っている話らしい。


浮遊戦艦ガンドロフ、それは驚異だった。

浮遊高最大200M、最大船速100㎞/時、魔法使いを常時100人以上使い飛び回り攻撃する事が出来る。

現時点で対抗できるのはビエト連邦の騎馬隊だけだろう。攻城兵器でさえ50Mに届かないから攻撃手段はどこにも無いと思われる。


エルランディア帝国が世界を支配するのも時間の問題でしか無いと思われていた。


浮遊戦艦ガンドロフが貴族屋敷に消えていくとみんなそれぞれ戻り、通りには人が居なくなった。


僕と葵も支払いは済ませたのでそのまま宿に戻る事にした。

分かった事は多い、また分からないことも多い。メジーナ博士と摺り合わせが必要だろう。


宿の待合室ではメジーナ博士がのんびりと飲み物を飲んで僕達を待っていた。

どうやらメジーナ博士も有用な情報を得たらしい。


お互いの情報を摺り合わせたが死魂の玉に繋がる情報は無かった。

ただ、メジーナ博士は情報屋と接触出来て、その辺をぼかして依頼したらしい。


そして、エルランディアの初日を終えたのだった。


死魂の玉とは一体何なのでしょうか?


謎は深まるばかりです。




§§§§§§§§§§§§§§

ご愛読ありがとうございます。え?愛読はしていない? それでも、ありがとうございます。

楽しんで頂けたら幸いです。

お話は佳境に入って来ました。

さてさて、どうなることやら

§§§§§§§§§§§§§§


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ