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二番煎じの転生者  作者: きゅうとす
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エド攻略

一体葵の故郷はどうなって居るのでしょう?


敵陣に乗り込みます。

転章1 世界探訪記 カクシカクの国③


勇者メサイア)でありながら世界に戦いを挑む八神直哉ナオヤ)です。謁見まで後8日半。



その男が廃墟となったエドに立ったのは襲撃から数日経った昼過ぎだった。

2メートルを越える大男の名前を知るものは驚愕し、喜びに打ち振るえた。

知らぬ者は偉丈夫の周りに立つ小さい異形に眉を顰めた。


偉丈夫の名は城居鉄乃進、異形の名はアムワンからアムフォー。


エドを占拠した者達は彼らを警戒しつつ押し包む。

不意に城居鉄乃進がゆるゆると動く。


城居の周りの空気までがその動きに合わせて動く。踊る腕に合わせて押し出され、戻る身体の動きに追従して流される。

一連の動きの後、城居が静かに呟く「魔纏」。


アムワン達が城居の動きを真似て踊る。可愛らしい動きに失笑が漏れる。


城居の動きが止まると同時に槍を持った兵士達が城居を押し包んだ。城居が構わず動くと押し包んだ兵士達が吹き飛ぶ。


突き出された槍を交わし、掴み兵士毎投げ上げる。

突き出された槍を無視し、正拳突ストレート)を放つ。

突き出された槍をいなし、体当たりで兵士を突き飛ばす。

一連の流れに淀みなき城居の動きで兵士が吹き飛んでいるかのように見える。


吹き飛ばされる度に槍を持った兵士が次から次へと押し包み押さえ込もうとする。


アム達も城居を真似て同じように槍を持った兵士達をいなしたり、体当たりで吹き飛ばしてゆく。


何人集まろうが全て城居もアム達たも兵士達を吹き飛ばす。


業を煮やした兵士が亀甲船で城居を襲おうと突き進んで来た。亀甲船が輝きに包まれると急停車して後ろのハッチから兵士達が転びまろび出てきた。

かなり暑かったらしい。

服をはだけていた。


そんな兵士達も構わず城居は吹き飛ばし、アム達が突き飛ばす。


城居もアム達もちゃんと陽動と言う自分の役割を果たしていた。



ドワドとアム達が転移した後、僕と葵は別の場所に転移していた。


城屋敷の中庭である。ここからだと国主がいるかもしれない執務室に近い。

ミラージュによって僕と葵は見えなくなっているが音もするし、気配もある。


町中の方で大きな音がし始めた。ドワドとアム達が陽動を始めたようだ。

騒がしく兵士達が屋敷の外に出て行く。

その中にあって屋敷の中央に向かう兵士が居た。

どうやら騒動の報告に行くようだ。僕と葵はこっそり後を付けた。


屋敷の中にあって豪華な襖で仕切られた部屋の前で兵士が声を掛けた。

中から声がして兵士が入ってゆく。


中からぼそぼそ話し声が聞こえた後、入って行った兵士が慌てるように部屋を出て行く。


レーダーに依ると目的の部屋の隣には数名づつ兵士が詰めている。

気付かれないように部屋の中を伺う。


「入ってきて良いぞ、葵」

その声に葵が反応する。


「父さま?」

襖を大きく開けて葵が飛び込んでいく。慌てて僕もミラージュを解除して後を追う。


広すぎる部屋の中央には壮年の男が1人立っていた。

その前に葵が立ち竦んでいる。


「父さま・・・てっきりもう駄目かと思っていました。」涙ながらに葵が言う。


葵に父さまと呼ばれた男はにんまりと笑う。

「この通り、無事だ。国主燦覚さんかく)をエルランディアに売ったお陰でこの国の王にも成れた。

喜べ葵、お前は王女さまだ。

今頃燦覚は封印を解くためにシェネッツア様とダンジョンの奥に居るはずだ。

ん? 

葵、その男は誰だ?」


呆然とする葵をよそに僕をその男は見た。


「ナオヤだ。お前、人間じゃないな?」

人化の術を使った魔物のようだった。

「いいや、正真正銘私は覆葵の父、覆邑おおいおお)さ。」

目の前の男の口が裂け、葵に襲い掛かる。

動けないでいる葵まで縮地で跳び、縮地で戻る。


葵の居た場所には得体の知れない粘液性の魔物が居た。ぐずぐずと音を立て、不定形に揺れている。


「俺は取り込んだ相手に擬態出来るのさ、お前らも取り込んでくれる。」

どこから喋って居るのかその魔物はうそぶいて言った。


両脇の襖が開けられ、同じような魔物が3体づつ現れた。取り囲む積もりらしい。


「逃げ場はないぞ」覆邑おおいおお)だった魔物が言った。

気絶した葵を抱えて僕は、どうしたものかと思案した。


葵を抱えて追い詰められたナオヤはどうする?




§§§§§§§§§

毎度読んでくださいましてありがとうございます。拙い文章ですが楽しんで頂けると幸いです。

今後の展開もお楽しみ下さい。


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