エルフの里の攻防(決着編)
百薬斎セイとの決着です。
何になるのでしょう?
承章5 エルフの里の攻防③(決着編)
エルフの里で勇者やってます。異世界転生者の八神直哉です。
2度の変身も僕に倒され、後が無くなった感のある百薬斎セイが最後の奥の手を出して来た。
どうにも、元に戻れなくなりそうな雰囲気ではある。
なにせ破れかぶれ感満載なセリフだからだ。
身体が膨らんだように見えて朧になる。まるでゴーストに見える。
何だろう?
*ポイズンミスト
種別 魔獣
アーネルの湿原を支配する幻影の王。身体から吹き出るガスは猛毒で触れたところから腐食する。
朝晩の気温が変わる時に遭遇し易い魔獣。不定形の為ダメージを与え難い。正体の詳細は不明。*
なるほど、霧か。
戻れないなら引導を渡してやろう。
ポイズンミストが周りの見えない魔素ボールに触れる度にジャ!と音を立てて霧散して行く。
どうやら相性が悪そうだ。
相手が動き出す前に攻撃だ。インベトリーから雷熊仗を取りだして様子見の雷撃を放つ。
バリバリ!!
音を立ててポイズンミストの形が崩れるが僅かでしかない!
ゆらゆらと揺れたかと思ったら、変形しながらこちらに向かって来た。
実態が無いのにプロテクトアーマーが軋む。動けない訳では無いが動き辛い。
ミリミリミリミリ~
自分の周りに風魔法で旋風を作ってミストを引き剥がす。
あっさりと引き剥がされたと思ったら旋風のまま襲ってきた。
天地自在で避ける。
避けた場所を襲って来るので、逃げまくる。
暫く追いかけっこしていたが苛立ってきたらしい。
動きを止めると旋風が次第に大きくなり竜巻のようになった。竜巻が迫ってきた。どうやら魔素を自由に操れるらしい。
天地自在で上空へ逃げるとそのまま追いかけてきた。どんどん逃げてやる。
高度が1000メートルを越えてくると竜巻の形が崩れてきた。空気が薄くなってきたのでポイズンミストにまとわりつかせられなくなっていたのだ。
慌てて逃げようとするところをに特大の雷撃を見舞う。拡散したら実態が保てなくなるだろうと言う目算の下に更に雷撃を喰らわせる。
「雷散華」
雷撃!雷撃!雷撃!!雷撃~!!
四方からの雷撃の嵐にさしものポイズンミストは光となって消えて行く。
百薬斎セイの姿も無く、霧散した。
・・・・
無言のまま世界樹近くの焦土と化していた広場に降下していった。
広場には沢山の冒険者たちが手を振って待っていてかれた。
中央にはセラとギルドマスターのヒョウド、サブマスターのローレルらしい女性の姿が見えた。
歓声が上がっている。
それが僕の名前を連呼しているのだと分かって、凄く嬉しいのに恥ずかしい。
目立ちたく無いのに~
場所を空けてくれた所に着地するとセラが駆け寄って抱きついて来た。
「お帰りなさい。」
思わずセラと見つめ合う。
ん?
気づくと静まり返って僕とセラを見ている。
うわ~、凄く恥ずかしい。
「ただいま」
「ありがとう」
その言葉に振り向くと見たことのない緑色をした少女が微笑んでいた。
世界樹と言ったら
来ますよね~




