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二番煎じの転生者  作者: きゅうとす
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エルフの里の攻防(後編)

百薬斎セイとの戦いです。

承章5 エルフの里の攻防③(後編)


エルフの里で勇者メサイヤ)やってます。異世界転生者の八神直哉ナオヤ)です。


百薬斎セイの変貌は止まらない。

僕の見ている前でぶくぶくと元からあった巨体以上に膨らんで変形してゆく。

あっと言う間にその姿は大きなガマガエルの姿になった。

なんだ、本性を現したのか?

*ギガントフロッグ

種別 魔獣

アーネルの湿原を支配する両生類の王。身体から吹き出るガスは猛毒で触れたところから腐食する。

口から出される舌は二股に別れ、別々の獲物を同時に捉える事が出来る。射程はおおよそ10メートル。

体型の割に素早さが高く、人の大人並みの速さで走れる。*

賢者の答えに僕は素早く距離を取り、プロテクトアーマーを起動した。

これなら毒に対処出来るからだ。


それからガマガエルにはフリーズドライがぴったりだろう。

魔素マナ)ボールを無数飛ばし、少し離れた所で回転させる。



ガマのセイが何かする前に風魔法で包み込んで攻撃を防ぐ。

「かっかっか、こんな風くらいではこの俺には効かんぞ!!」

ガマのセイが勘違いしている内に仕込みをしてしまおう。

2重の風の壁の内側でガマのセイといる場所の空気を上空へ引き剥がす。次第に真空に近づいて呼吸が困難になってきたのかガマのセイが叫んだ。

「こんな事では俺を倒せんぞ!」

中から舌を飛ばして来るが風の壁の逆転に阻まれて引き千切れてしまった。

ぎゃふ

小さく叫び声が聞こえたがまだ終わらない。


真空に近くても中でガマのセイが暴れているのが見える。

構わずに、セイのいる場所の地上の温度を奪ってゆく。

地上に霜が降り凍ってゆく。激しい風の壁を抜けて広がりを見せたところで魔法を解除する。


干からびて骨と皮になったギガントフロッグがいた。

風が吹き戻り、わずかに揺れてぱりんと言う音と共に光に帰って行く。


残ったのは干からびたセイだった。

油断なく注視していると急に動き出し、手を慌ただしく動かし、何かを必死に食べているとじわじわ元のセイに戻った。


ミイラ状態から復活するなんて、凄い。


「もう、絶対許さんぞ!!」青筋立てて怒り満身で地団駄を踏む。

その間に先ほど同様魔素マナ)ボールで囲ってしまう。どうやら魔法防御は出来るが感知はしていないようだ。


地団駄が酷くなり、地面が揺れているのかと言う程激しくなった時、二回目の変貌が始まった。


セイの体が膨れ上がり、首が伸びで、尻尾が生え、全体が黒褐色になっていく。

あっという間に全長10メートルはあろうかと言うドラゴンが現れた。


*黒地竜ギガマグノドン

種別 魔獣

アーネルの湿原を支配する地竜の王。身体から吹き出るガスは猛毒で触れたところから腐食する。

素早い動きと強力な尻尾の破壊力は侮れない。

口から腐食性のガスを吐くと言われる*


さっきのガマガエルと同じかと僕は思った。

同じ魔法を使おうとした時、ギガマグノドンが猛烈な勢いで近づいて来た。


慌てて、天地自在フリーラン)で空中に逃げる。

それを見越したのか、途中でジャンプした!!


横に縮地で避けるが僅かにかすり、吹き飛ばされた。

ぐっ!声にならない声を上げる。

プロテクトアーマーだからダメージは無いがかなりの衝撃だった。


ドガンと言う衝撃と共に反転して再びこちらを尻尾を振り回して襲ってきた。

急降下して避ける。


ひらりと身軽にこちら向きにギガマグノドンは着地した。

睨み合いになった。


後ろの冒険者達に慌てて声を掛ける。

「急いでここから離れろ!ブレスが来る!」

直後、ギガマグノドンが如何にも毒性が高そうな暗黄色のガスを吐いた。


「プロテクト!」叫んで大きめのドーム状の防御シールドを張る。

上空に逃げると後ろで逃げ遅れた冒険者たちが危ないと思ったのだ。


現にシールド外で逃げ足の遅かった冒険者たちが何人かガスに襲われ、あれよと言う間に骨になってしまった。

ガスを吐き終わらない内にギガマグノドンは体当たりをしてきた。シールドは耐えたがシールドごと僕は吹き飛ばされた。


全くなんてパワーだ!!


ギガマグノドンはダメージが無かった訳でなくしきりに首を横に振っている。


追撃される前に打って出よう。空中からギガマグノドン目掛けて縮地を使う。

ギガマグノドンの頭に金剛がめり込む。

インベトリーから取りだして頭に叩きつけたのだ。

めり込んだまま再び収納してその場で頭にパンチを喰らわす。反対側からフックを打ち込む。さらにパンチ、パンチ、パンチのラッシュだ。


最後にアッパーでギガマグノドンをひっくり返してやる。

ドドンと言う地響きを立ててギガマグノドンが動かなくなり、光の粒になってゆく。


仰向けになっていたセイがゆっくり起き上がる。顔中青あざだらけだ。


「これだけはしたくなかったんだぞ!お前が悪いんだ!!」指差しをしてセイは怒鳴った。



再びセイの変貌が始まった。


セイとの決着はどんな形で着くのか

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