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竜王に育てられた俺・・・今、異世界の王女の召喚獣やってます!  作者: えみお
第3章:東の大国

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『男』と『女』


「・・・・・・・・・え?」


 目は潤み、頬も赤く染まって、何というか・・・とても扇情的な表情のアリス。


 そんな彼女が自らの胸に飛び込んでくると同時に発した言葉に、俺は呆然とするしか無かった。






 抱いてくれ・・・彼女は確かにそう言ったのだ。






(「抱く・・・って、そういうことだよな」)


 この言葉の意味が、『友情を介するハグ』とは異なることくらい、流石の俺でも理解している。


 そして、おそらく・・・いや間違いなく、勇気を振り絞ってここまでやって来たであろうアリスを、何もせずに追い返すことが、1人の男としていかに恥ずかしいことであるかも承知している。


 だが・・・それが分かっていて尚・・・両肩からぶら下がっている俺の2本の腕が彼女を抱きしめ返すそうと動き出すことは無く、また自身の口から何か気の利いた言葉が出てくる様子も無い。






 情けないことを承知で白状する!


 俺は今・・・人生で一番怖じ気づいていた!






(「そっ、そもそも何でアリスが急に「抱いてくれ」なんて言ってくるんだ!?誰かの差し金か?ハニートラップってヤツか?既成事実を作ることで今後の俺の動向を御したいと思うヤツの策略か?じゃあ黒幕は誰だ?王か・・・アイツか!?よし・・・絶対後で問い詰めてやる!」)


 この後の予定を速やかに定めた俺は、改めて自身の腕の中にいる少女に視線を合わせる。


 すると、何かを感じたのだろうか・・・長い時間、俺の胸の中に顔を埋めていた第2王女も、やがてゆっくりと顎を上げ、こちらを見つめ返してきた。


 夜半ゆえ・・・たいした光源も無い時間。


 にも係わらず、ハッキリと分かるほど火照った顔でこちらを見つめてくる1人の少女がそこにはいた。


 日頃とは打って変わり、薄い布きれ1枚で俺の懐に収まる彼女の手足・・・そして胸の谷間は曝け出され、見てくれと言わんばかりで・・・


 また、ほのかに香る花の匂いが、目の前の少女の存在をより『女』として意識させてくる。

(「・・・・・・・・・凄い」)


 何時もなら、目を逸らそうと懸命の努力をする俺だったが、目の前の少女が放つ色気にやられたのであろうか・・・何だか理性が上手く働かない。






(「ああ・・・・・・・・・もういいや」)






 縮こまっていた自身の心は、いつの間にか元の弾力性を取り戻したようで・・・


 気がつけば・・・俺は長らく待たせたアリスの肩に、そっと自身の手を置いていた。


「・・・あっ」


 小さな呻きが室内に響き、ふるり・・・と彼女の髪が揺れる。


 しかし・・・それで彼女の覚悟まで揺らぐことは無かったようだ。


「・・・んぅ」


 明らかに慣れていない挙動・・・それでも懸命に俺の期待に応えようとするアリスは、いよいよ目を瞑った。


(「ああ・・・駄目だ・・・堕ちる」)


 なけなしの理性は、もう俺を止めることを諦めたのだろうか?


 それが自然の摂理だから?


 俺達が所詮『男』と『女』だから?


(「そうか・・・なら仕様が無いか・・・」)


 と、ついに自身を納得させる言い訳を見つけた俺は・・・。


(「なら、もう・・・いいや」)


 と、自らの制御を投げ出した。


「アリス」


 俺は彼女の唇に自身のものを近づけていく。






 当然、したことなど無い。


 満足してくれる保障も無い。


 だから、せめて気持ちを込めよう。






 君が大切だという気持ちを・・・。






『・・・いい?アンタは私のモノなんだからねっ!?』






 互いの距離が0になろうかという、まさにその時・・・


 




 理性を無くした自分を止めたもの・・・それは、在りし日の『幼なじみ』の声だった。






 ここまで読んでいただきありがとうございます!

 これからも、鋭意作成し続けたいと思いますので、応援の程、宜しくお願いいたします!

 また、感想・レビュー・ブクマ・評価・コメントなどもらえると、作者は本当に喜びます!(ガチ!!!)

 ぜひ…清き一票を!!!

 

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