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竜王に育てられた俺・・・今、異世界の王女の召喚獣やってます!  作者: えみお
第2章:マグリア来襲!

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隣国マグリアの動向…

 マグリアとかいう隣国の動向が怪しいらしい。


 俺・・・トールがそのことを聞かされたのは決闘の翌日の朝、謁見の間でのことだった。


 昨日の一件で俺の地位もどうやら『山猿』から幾らか昇格したようで、この国の第2王女であり自らの主(あるじ)たる少女・・・アリスの『召喚獣』にまでランクアップした結果、この集まりへの参加が許されたようだ。


 その他の王族や近衛兵が多数参列する中で、主たる少女の後ろにつき頭を下げた状態のまま王様から聞いた話によると、事態は相当逼迫しているようだった。


(「しかし・・・ワイバーンねぇ・・・」)


 空を飛ぶことが出来るらしいその生き物を多数飼育している北方の隣国マグリアが、近々周辺地域への大規模な侵略を企てているらしい。


 そしてどうやら、彼等はその初陣の相手をこの国・・・サンセットに決めたのだそうだ。


 そのマグリアとか言う国の王様が一体どういう考えのもと、戦争をおっぱじめようとしてるのかは分からない。


(「だが・・・もしそれが既定事項ならば、確かに俺でも最初にココを狙うだろうな」)


 俺は率直にそう思った。


 ・・・昨日早朝、馬小屋にてアリスと話した限りでは、このサンセットが侵略されることなく歴史を紡いでこれた理由の1つは、四方八方を山に囲まれた独特の地形だ。


 だが、まさに天然の要塞と化しているこの国も上空からの侵入および攻撃には脆弱と言わざるをえない。


 その地の利ゆえ、長年戦いから遠ざかってきたのであろうサンセットの兵力・練度がマグリアより優れているはずも無い。


 そしてそんなヤツらに対し、こちらは制空権を完全に握られた状態での戦いを強いられることになる。


(「となれば・・・こちらの勝ち目は間違いなく0だろう」)


 俺はそう結論付けた。


(「ったく。なんでこの国はこんな喫緊の状態になるまで何もしなかったんだ?」)


 どうやら、これに対する打開策として行ったのが召喚の儀だということらしいが、強い獣が数頭増えた程度ではハッキリ言って焼け石に水と言わざるをえなかっただろう・・・。






 召喚されたのが・・・自分でさえなければ。






(「これは気合いを入れて掛からなきゃならないかもな」)


 俺は目線を横に向け、自らの横で同じく頭を下げる少女を見る。


(「別にココに未練なんて無い。正直、他のヤツらどうなったって何とも思わない。だけど・・・)」


 自らの主たるこの少女には、不幸な目にあって欲しくない・・・そう断言出来る程度には、俺は彼女のことを大事に思っている。


 だから、この国に・・・ひいてはアリスに降りかかる火の粉を払いのける為の労力を惜しむ気は無かった。


 俺は決意を新たにし、彼女の表情を伺う。


 昨日は眠れなかったのか、若干顔色の優れないアリスは、もしかしたら以前からずっとマグリアのことで思い悩んでいたのかも知れない。


(「俺の立場も大分改善されたし、今日はもう少し話せるかもと思ったんだが・・・」)


 この様子では、楽しく会話することなど出来そうもない。


 結局、王の話が終了し各自解散となった際・・・まるで急かされるように退出していった彼女を無理に追うことはしなかった。


 




 この時は・・・まさか自分が避けられていただなんて、思いもしなかった。


 ここまで読んでいただきありがとうございます!

 これからも、鋭意作成し続けたいと思いますので、応援の程、宜しくお願いいたします!

 また、感想・レビュー・ブクマ・評価・コメントなどもらえると、作者は本当に喜びます!(ガチ!!!)

 ぜひ…清き一票を!!!

 

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