ルール
「見失ったの?? 何で!? 今まで頑張って探ってたんでしょ?」
はいスンマセン。
ホントスンマセン。
女は子供を諭す様に俺を見る。何かいっぱい葉が浮いてる茶を飲みながら。
「確かに今回の相手は情報も少ないし、中々姿も現さないって言ってたわよね!?
やっと見つけたのに。」
解ってますよ、ホントスンマセン。
「で?! 何でそうなったの!? え、信号???」
そう。アイツ赤で渡ったんだよ。しかも堂々と。
あれは腐ったヤローだわ。うん人間が腐ってる。
信号が赤で渡った奴を追いかけられねぇだろ!?
怪しく思われるし気付かれる恐れもあったからな
でも対岸から見える限り食らい付いたんだぞ。
そしたらタクシーに乗り込みやがった。
どーしようもないじゃん?!
「はぁ、、、ま仕方ないわ。そんな事もあるわよね。また見付ければいいんだし。
でも信号を赤で渡る人間って腐ってるの?」
腐ってるだろ!! 誰も何も通ってない状態とかじゃねぇんだぞ!
いっぱい人も車も往来してる交差点で赤を無視するんだぞ!
口に付いた葉を手で取りながら女は言う
ってか何その茶
「それって案外大物かもしれないじゃない。そんな堂々とルールをものともしないなんて。」
バカヤロー!! 大物??? あんな奴が大物だって!?
もしそーなら世の中間違ってる、認めねーし許さねー!!
ルールってのはな、破っていい状況と駄目な状況があるんだよっ
「ふ~ん、じあ破っていい状況のルールてどんな時なの?」
・・・・・人を助ける時。
「は?」
だから人を助ける状況の時とかだよ!
「何よそれ自分勝手ね。アイツだって誰かを助けに行く所だったら良かったの!?」
アイツはそんな人間じゃないけどなっ 腐ってる人間だから。
「私からすれば点滅や黄色で渡る人間の方が腐ってると思うけどね。」
何で??
「ルールって言うところのグレーな所を突いてるじゃない。
赤は破ってる青は守ってる。黄色はギリギリセーフでアウトみたいな!?
それも状況次第ではアウトにもセーフにもなる。
世の中信号でさえグレーがあるんだから、堂々と無視する方がまだマシかも。
でもいいじゃない、貴方が腐ってるって思ったんなら腐ってるで。
ほら、また見付けて依頼を終わらせてらっしゃい。」
ああ、腐ってる。うん燃えて来たわ。
ってか何でその茶葉っぱだらけなの??
「これ?! 中国のお茶らしいんだけどね。説明書に蒸らし方だったりお湯を注ぐタイミングだったり書いてあるの。たまには本格的なお茶を飲もうかなって思ったんだけどね、
やたらややこしいのよ。もう飲めたらいいやって、お茶の葉に直接お湯を注いだの。
お茶飲むのにあーだこーだうるさいのよね。」
何でそんな茶買ったんだよ。
折角なんだから美味しく飲めよ。
「くそっ食らえよ。」
うんお前も腐ってる。
不定期更新です。
短い内容ですが二人のやり取りをお楽しみ下さい。
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