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59 昇格

 日が暮れてノックスはバーになっていた。テーブル席でトシノバと男たちが飲んでいた。彼はすぐに馴染んだ様子。実に楽しそうである。


 リリンが言う。


「また変なのが増えたな」


「だな」


 夜空が答えると、美雨が言う。


「……ねぇそれ、私入ってないよね?」


 リリンは美雨とは目を合わさない。


「いや……そういえばお前。また怪我したらしいな」


「軽傷だ。これは傷のうちに入んねーよ」


 話を軽く流された。美雨はその話題に自然と乗った。


「もー。自分の身を優先していいよー」



 そんな時、バーのマスターが美雨に郵便物を渡す。ギルドからのようだ。夜空が言う。


「俺を指名すんなよ~」


「いや、捕まらないから」


 緊張する美雨。しかしその中身を見た瞬間に笑顔になる。


「D+!! やった!!」


「お、昇格したか」


 リリンが珍しく素直に笑った。テーブル席の男たちが言う。


「おめでとう今宵ちゃん」



 酔っぱらったトシノバが言った。


「俺と組んだおかげだな」


「昇格試験は今日じゃないっての!!」


「そうだったか!!」


「面白い奴だなトシノバは!!」


「ワッハハハ!!」


 酔っ払いがツッコミを入れる。そして、周りの酔っ払いが祝いに騒ぎ出した。珍しく美雨はお酒を多めに飲んだという。






ご一読いただき、感謝いたします。投稿は21時になります。

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