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47 殺人鬼
ある日の夕方。夜空はいつも通りにバーに向かっていた。道中の横断歩道で信号待ちをしていると、屋外の大型ディスプレイにニュースが流れる。街中の雑音で途切れ途切れにしか聞こえない。
『……第二区の古武歌町…………死亡が確認されました……暴行を受けており…………先日の事件と……今月だけで10件目…………』
信号が青になったので夜空は歩きだした。バーに着くと美雨が飲んでいた。
「あ、山井さん」
「そこに座ってたらリリンが怒るぞ」
「リリンは忙しくてこれないと思うよ。あの事件の犯人を追ってるから」
「あの事件?」
「知らないの? 定期的に現れては隠れてを繰り返してる殺人鬼だよ。今ニュースでやってる。ここだけじゃなく第三区でもあったらしいの」
武装警察が動いているが、ギルドやハンターにも協力を要請することが多々ある。テーブル席で飲んでいた男たちが夜空たちに言う。
「被害者は例外なく、かなり酷い暴行を受けてたらしいぞ。気を付けろよ」
美雨は恐怖の表情を浮かべて唾を飲み込んだ。
「ふっ。大丈夫だ。俺はハンター。殺人鬼など返り討ちにしてやる」
夜空の勇ましい言葉を聞いて男たちはテーブルをバンバン叩いたり、腹をかかえて笑っていた。
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