13 壊滅
ノックスの男たちはサーチの魔法を使い、酒場の襲撃犯を追う。アジトらしき場所に到着すると堂々と姿を現す。
「ッんだァてめーら!!!!」
「パフパフパフ~!!」
「襲撃の仕返しにきました~!!」
「いえ~い!!」
ノックスの男たちはふざけた様子で答える。
「ッ……てめッ」
怒った男よりも素早く動くと、ノックスの男たちは拳で次々と見張りを倒していく。
「ぐああああ!!!」
「いてぇ!! いでぇよぉ!!」
痛がる彼等を見て話しかける。
「へへへ。手は抜けよ。人数が減ると楽しめないからな」
「ていうか弱すぎだ。次はしっかりと訓練しとけよ~」
「人数ももっと増やしててほしいねぇ~」
「ひぃ!! こいつ等イカレてやがるぅ!!」
余裕で敵を一掃した後、彼等はアジト内に入る。異変に気が付いて襲い掛かってくる者たちを次々薙ぎ払う。
三階にボスらしき人物がいた。ギャングが大人数でボスを守るように立ち。拳銃を向けていた。
「さすがに面倒か?」
「しゃーない。一旦後退して隠れるか」
そんな時、三階の窓からなに者かがダイヴしてきた。硝子の破片が周囲を襲う。
「なんだお前はァ!!」
「ここがどこだか分かってるのか!!」
破片は例外なく全員に突き刺さっていた。カチコミいきた男たちが困惑していた。
「イテテテ!! いったいなんだっ?」
「……あ、リリンさん……」
「良かった。丁度良い感じに帰れそう。予想より長引きそうだったの……で……」
ご立腹のリリンが窓から侵入してきた。その形相を見て最後まで喋れなかった。一目見て危ないと感じたからだ。
「てめぇら!! 絶対に許さねぇ!!」
「あ……やばいやつだこれっ……」
リリンの姿、正確には彼女の顔を確認したノックスの男たちが一斉に窓に向かって走る。そして、迷う事なくそこから外へと飛んだ。彼女の叫び声が響く。
「普通私を集中的に狙うだろうが!! そうしないと!! そうしないとッ夕凪に助けてもらえねぇだろーがァ!! 馬鹿野郎ォ!!」
飛び降りた後にその下らない理由が聞こえてドン引きする。
「そっち?」
「うわ……」
次の瞬間、建物が爆発した。飛び降りた全員が見事に受け身を取り、車に乗るとその場からすぐに離れる。さらに爆発が数回起こった。こうしてギャングがまた一つ壊滅した。
今回の報復にきた彼等。敵から受けた傷なし。受け身の際に1%。99%はガラスや建物の破片による外傷だったという。
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