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第15章 ①

第15章① 冬


転移チート

何時になったら

生えてくる


字余なり。


冬がきた。


寒かった。


私は布団から出る。


仕方ない。


私は火を見る。


消えていた。


薪を入れる。


火を付ける。


少し暖かくなる。


良かった。


兄も起きてきた。


妹も起きてきた。


犬もいた。


皆、寒そうだ。


犬以外。


ご飯を作る。


食べる。


今日は営業日だった。


私は鍋を見る。


持つ。


兄が聞いた。


「今日も行くの?」


私は頷く。


「行く」


兄も頷いた。


妹は少しだけ寂しそうだった。


でも何も言わない。


私は頭を撫でる。


「行ってくる」


「いってらっしゃい」


兄が言う。


妹も言う。


「いってらっしゃい」


わん。


犬も鳴いた。


私は町へ向かった。


その日は雪が降った。


私は空を見る。


白い。


冬だなぁ。


ギルドへ着く。


営業開始。


シチューだ。


温かい物は売れた。


冒険者達も寒そうだった。


私はシチューを渡す。


皆食べる。


温まる。


そんな日だった。


夕方。


私は帰る。


洞窟へ戻る。


妹が走ってくる。


いつも通りだった。


でも。


少し違った。


元気が無い。


私は止まる。


妹を見る。


顔が赤かった。


「どうした?」


妹は首を振る。


「だいじょうぶ」


私は額へ触る。


熱かった。


大丈夫じゃない。


兄も来る。


少し不安そうだった。


「昼から熱い」


私は妹を見る。


妹は眠そうだった。


布団へ寝かせる。


私の布団も掛ける。


水を飲ませる。


妹は大人しかった。


それだけで嫌な予感がした。


普段なら、もっと元気だった。


私は何故気付かなかった……


夜だった。


妹は熱かった。


私は額の布を替える。


水を飲ませる。


また替える。


兄も起きていた。


心配そうだった。


「大丈夫かな」


私は少し考える。


そして言った。


「大丈夫」


本当は分からなかった。


でも言った。


兄は頷く。


少しだけ安心した顔だった。


私は火を見る。


妹を見る。


外を見る。


冬。


明日。


豚汁作ろう。


翌日だった。


私は鍋を見る。


味噌を見る。


残りは少ない。


でも仕方ない。


妹を見る。


まだ熱かった。


主人公は思った。


味噌。


使おう。


私は鍋を持つ。


町へ向かった。


ギルドへ入る。


受付嬢が手を振る。


「おはようございます」


私は頷く。


「ギルマス」


私は奥へ向かう。


ギルマスは既にいた。


私を見る。


「何だ」


私は言った。


「豚汁」


ギルマスが止まる。


「豚汁?」


私は頷く。


「豚汁」


そして続ける。


「妹風邪」


ギルマスが黙った。


私は続ける。


「毛布」


「布団」


「薬」


受付嬢も止まった。


何故だろう。


私は真面目だった。


ギルマスは頭を押さえる。


そして言った。


「張り紙出せ」


話が早かった。


良かった。


私は張り紙を書く。


本日


豚汁


銅貨五枚


限定なし、無くなるまで。


その下だった。


妹風邪


毛布歓迎


布団歓迎


薬歓迎


受付嬢が見る。


「書くんですか?」


私は頷く。


「書く」


開店だった。


豚汁を出す。


味噌を入れる。


肉も入れる。


野菜も入れる。


ぐつぐつ。


ぐつぐつ。


良い匂いだった。


冒険者達が集まる。


張り紙を見る。


止まる。


もう一度見る。


「妹ちゃん風邪か?」


私は頷く。


「風邪」


男は頷いた。


豚汁を買う。


食べる。


そして言った。


「温まるな」


別の男も頷く。


「美味い」


その後だった。


一人が毛布を持ってきた。


また一人来る。


薬草を持っていた。


布団を持ってくる者もいた。


私は受け取る。


増える。


受付嬢が笑った。


「集まりますね」


私は頷く。


良い事だ。


昼過ぎには豚汁が売りきれた。


冒険者達は温まる。


私は毛布を見る。


薬草を見る。


布団を見る。


主人公は思った。


助かる。


夕方。


私は帰る。


荷物が増えていた。


毛布。


薬草。


布団。


重かった。


でも嬉しかった。


洞窟へ戻る。


兄が出てくる。


私を見る。


荷物を見る。


そして止まった。


「どうしたのそれ」


私は答える。


「貰った」


兄は意味が分からない顔をした。


私は洞窟へ入る。


妹を見る。


まだ熱かった。


でも。


昨日より少しだけ顔色が良かった。


主人公は思った。


多分。


少し良くなっている。


そうだと良いな。 

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