表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
93/110

第14章 ⑨

第14章⑨ 布団


翌日だった。


私は洞窟の前に座っていた。


端切れを見る。


縄を見る。


昨日集めた草も見る。


主人公は思った。


まだ布団ではない。


その時だった。


兄が来る。


「行く?」


私は頷く。


「行く」


今日は草だった。


昨日の草ではない。


開く前の草だった。


おばちゃんが言っていた。


開く前が良いらしい。


私達は森へ向かった。


兄が先頭だった。


妹もいる。


犬もいる。


しばらく歩く。


そして見付けた。


昨日とは違う草だった。


まだ白くなっていない。


私は一本取る。


飛ばない。


もう一本取る。


やっぱり飛ばない。


主人公は思った。


素晴らしい。


私は取る。


取る


取る


兄も取る。


犬は見ていた。


妹は途中で飽きていた。


仕方ない。


地味な作業だ。


その後。


大量だった。


私は満足する。


洞窟へ戻る。


草を干す。


数日だった。


営業へ行く。


帰る。


草を見る。


干す。


また営業へ行く。


帰る。


草を見る。


干す。


そんな日が続いた。


そして。


私は草を触る。


乾いていた。


良い感じだった。


多分。


私は端切れを見る。


古着屋で貰った。


大量だった。


宝だった。


私は大きい布を選ぶ。


縫う


チクチク


縫う


思ったより難しい。


でも何とかなる。


袋だった。


大きな袋だった。


兄が聞いた。


「何作ってるの?」


私は答える。


「布団」


兄は頷いた。


最近はあまり驚かない。


良い事だった。


多分。


私は袋へ草を入れる。


端切れも入れる。


糸屑も入れる。


詰める。


詰める。


もっと詰める。


妹も手伝う。


犬は邪魔だった。


もう!


私は犬をどかす。


犬は戻ってくる。


またどかす。


また戻ってくる。


何故だろう。


その後。


袋を閉じる。


持つ。


少し考える。


軽かった。


思ったより軽かった。


私は地面へ置く。


見る。


薄かった。


主人公は思った。


思ってたのと違う。


うーむ。


兄も見る。


妹も見る。


犬も見る。


私は押してみる。


少し沈む。


悪くない。


多分。


妹が先だった。


ぽふ


飛び込む。


少し沈む。


妹が笑う。


「ふわふわ!」


私は見る。


ふわふわか?


兄も座る。


少し驚いた顔をした。


犬も乗る。


丸くなる。


どうやら気に入ったらしい。


私は最後に座る。


少し沈む。


そして。


石の床を見る。


もう一度布団を見る。


主人公は思った。


薄い。


かなり薄い。


でも。


石の床よりずっと良かった。


私は頷く。


成功だった。


その日の夜


兄は布団


妹も布団


犬も布団


私は蔦のマットへ座る。


そして少し考える。


布団を見る。


三人で使うには小さい。


主人公は思った。


もう一枚だな。


冬はまだ遠かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ