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第12章 ①
第12章① もう嫌だ
翌朝。
私は目を覚ます。
元気だ。
問題は別だった。
私は天井を見る。
思い出した。
カルト芋だった。
皮剥きだった。
かなり剥いた。
もう嫌だ。
私はしばらく考える。
そして思った。
祖母が使ってたアレ。
あれ欲しい。
ピーラーなんて良いものでは無いけど。
でも欲しい。
アレが欲しい。
私は起き上がる。
犬が来た。
尻尾を振る。
私は犬を見る。
少し羨ましい。
皮剥きしなくて良いらしい。
犬は犬で大変なんだろうけど。
多分。
私は立ち上がる。
目的は決まった。
アレだった。
朝ご飯を食べる。
パンだった。
兄も食べる。
妹も食べる。
犬も食べる。
平和だった。
私は少し考える。
今なら行ける。
アレだ。
主人公の決意は固かった。
かなり。
私はエコバッグを持つ。
兄が見る。
「どこ行く」
私は答える。
「アレ」
兄は黙った。
妹も黙った。
犬も見ていた。
私は少し考える。
伝わらなかったらしい。
残念だった。
私はもう一度言う。
「アレ」
兄は天を仰いだ。
何故だろう。
私は洞窟を出る。
町へ向かう。
目的は決まっていた。
アレだった。




