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閑話 商人の誤算
閑話 商人の誤算
商人はカルト揚げを見ていた。
また、あの女だ。
子供達が群がっている。
大人も買っている。
商人は腕を組む。
売れる。
それは分かった。
問題は別だった。
何故売れるのか。
である。
商人は一本買った。
食べる。
もぐ。
もう一本食べる。
もぐ。
止まらない。
もぐ。
商人は頷いた。
売れる。
確かに売れる。
そのままカルト芋を買う。
塩も買う。
油もある。
商人は頷いた。
完璧だ。
カルト芋を切る。
油へ入れる。
揚げる。
良い匂いだった。
商人は少し笑う。
ようやく勝てる。
ほくそ笑む。
やがて。
完成した。
食べる。
もぐ。
商人は止まる。
もう一本食べる。
もぐ。
さらにもう一本食べる。
もぐ。
商人は腕を組んだ。
重かった。
商人は考える。
塩だろうか。
増やす。
違った。
減らす。
違った。
切り方だろうか。
変える。
違った。
火加減だろうか。
変える。
違った。
商人は考え込む。
やがて。
机を見る。
カルト芋。
塩。
油。
しばらく見る。
そして。
油を持った。
主人公は知らない。
商人は気付いてしまった。
問題は。
油ではないかと。




