表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
56/89

第10章 ➅

第10章⑥ 包丁


私は洞窟へ戻る。


少し急いだ。


包丁だ。


良い包丁だ。


私は洞窟へ入る。


妹が見る。


兄も見る。


犬も見た。


私は包丁を掲げる。


「包丁」


妹は首を傾げた。


兄も首を傾げた。


犬は興味が無かった。


私は少し考える。


伝わらなかったらしい。


……残念だ。


私は荷物を見る。


ジャガイモモドキ…いや、カルト芋があった。


良かった。


皮を剥く。


私はまな板を置く。


包丁を持つ。


そして切る。


スッ。


私は止まる。


もう一回切る。


スッ。


おおおお!


もう一回切る。


スッ。


揃っていた。


素晴らしい。


文明だった。


ふふふ。


私は切る。


切る。


切る。


切る。


気付く。


増えた。


思ったより増えた。


多かった。


でも仕方ない。


切ったのは私だった。


私はフライパンを取り出す。


油を少し入れる。


火へ掛ける。


しばらく待つ。


そしてカルト芋を入れた。


ジュウ。


良い音だった。


私は少し嬉しくなる。


木の箸で混ぜる。


ひっくり返す。


また混ぜる。


やがて少し色が変わる。


良い感じだった。


多分。


私は塩を取り出す。


少し振る。


さらに少し振る。


多分大丈夫だった。


私は一つ摘まむ。


ふーふーする。


食べる。


もぐ。


私は止まる。


もう一つ食べる。


もぐ。


うん。


私は頷く。


「美味しい」


包丁を買って良かった。


かなり良かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ