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第10章 ④

第10章④ 相談


私は町へ向かう。


目的は決まっていた。


包丁だった。


かなり大事だ。


ジャガイモモドキを思い出す。


剥きづらかった。


ベーコンも思い出す。


切りづらかった。


やはり包丁だ。


私は頷く。


町へ入る。


いつも通りだ。


人がいる。


屋台がある。


少し安心する。


私はおばちゃんの屋台へ向かう。


おばちゃんは私を見る。


そして言った。


「何だい」


私は答える。


「包丁」


おばちゃんは少し黙った。


「藪から棒だね」


私は頷く。


包丁だ。


大事だ。


おばちゃんは腕を組む。


「包丁が欲しいのかい」


「うん」


「今は何使ってる」


「ナイフ」


おばちゃんは頷く。


普通だったらしい。


私は続ける。


「剥きづらい」


「何を」


「ジャガイモモドキ」


おばちゃんは吹き出した。


何故だろう。


私は少し考える。


分からなかった。


「他は」


「ベーコン」


「肉切ったのかい」


「切った」


おばちゃんは少し笑う。


楽しそうだ。


何故だろう。


私は少し考える。


やはり分からなかった。


おばちゃんは言う。


「鍛冶屋へ行きな」


私は頷く。


やはり鍛冶屋か。


「どんな種類あるの?」


おばちゃんは少し考える。


私を見る。


そして言った。


「どんな料理するんだい」


「うーん…」


そして答えた。


「切ったり剥いたり?」


おばちゃんは天を仰いだ。


何故だろう。


わからない。

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