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第10章 ②
第10章② 朝ご飯
妹は少しだけ私を見る。
次にフライパンを見る。
もう一度私を見る。
そして兄を見る。
兄は小さく頷いた。
妹は少し安心したようだ。
私はもう一口食べる。
もぐ。
やはり大丈夫だ。
私は頷く。
「どうぞ」
妹はゆっくり近付く。
少しだけ。
かなり慎重に。
そしてオムレツを掬った。
もぐ。
数秒。
妹が止まる。
私は少し緊張した。
兄も見ている。
犬も見ていた。
やがて。
妹の目が丸くなる。
もう一口。
もぐ。
さらにもう一口。
もぐ。
食べる。
かなり食べる。
私は少し安心した。
大丈夫らしい。
多分。
妹は嬉しそうだ。
私は少し笑う。
兄もオムレツを見る。
少しだけ迷う。
食べる。
もぐ。
もう一口。
もぐ。
私は思った。
大丈夫だったらしい。
犬は私を見る。
オムレツを見る。
私を見る。
かなり見ていた。
私は少し考える。
端の方を少し取る。
冷ます。
犬へ渡す。
犬は一瞬で食べた。
早かった。
足りなかったか?まあ、良いや。
好評らしい。
多分。
私はフライパンを見る。
少し崩れたオムレツ。
でも無くなり始めている。
少し嬉しかった。
私はもう一口食べる。
もぐ。
やはり大丈夫だ。
成功だった。
多分。




