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第10章 ①

第10章① 初仕事


私は目を開く。


少し寒かった。


数秒。


動きたくなかった。


でもお腹が空いた。


仕方ない。


起きる。


私は洞窟を見回す。


兄がいる。


妹もいる。


犬もいた。


平和だ。


良かった。


そして。


切り株を見る。


違った。


まな板だ。


ふふふっ。


良いまな板だ。


私は少し満足する。


昨日作った。


正確には切ってもらった。


少し削った。


かなり満足だ。


お腹が鳴る。


朝ご飯だ。


私は荷物を見る。


卵がある。


ベーコンもある。


ジャガイモみたいな物もある。何処からきた?


朝ご飯になりそうだ。


私はジャガイモモドキを持つ。


まな板へ置く。


嬉しい。


まな板だった。


やはり良い。


ナイフを持つ。


皮を剥く。


ん?剥きづらい。


私はジャガイモモドキを見る。


ナイフを見る。


もう一度ジャガイモモドキを見る。


剥きづらい。


包丁が欲しかった。


私は諦めて皮を剥く。


切る。


少し厚い。


気にしない。


食べれば同じ!


次にベーコンを取り出す。

 

レストラン用に拍子切りしてある物だけど、大きい。


ちょと薄くする。


まな板だ。


やはり切りやすい。


少し嬉しい。


私はフライパンを火へ掛ける。


ベーコンを入れる。


ジュウ。


良い音だった。


しばらくすると脂が出る。


私はベーコンを取り出した。


鍋焼きうどんのアルミ鍋へ移す。


次にジャガイモモドキを入れる。


ベーコンの脂で炒める。


良い匂いだった。


少し嬉しい。


ジャガイモモドキもアルミ鍋へ移す。


私は卵を割る。


混ぜる。


フライパンへ油を少し。


卵を流し込む。


箸で混ぜる。


半熟だった。


そこへベーコンとジャガイモモドキを入れる。


包む。


崩れた。


もう一回やる。


少し崩れた。


薪を見る。


火を見る。


フライパンを見る。


忙しい。


私は諦めた。


食べれば同じだった。


多分。


私はフライパンを下ろす。


少し崩れたオムレツ。


でもオムレツだった。


多分。


私はフライパンを見る。


皿を見る。


無かった。


仕方ない。


そのまま置く。


兄が見る。


妹も見る。


犬も見ていた。


少し緊張した。


私は一口食べる。


もぐ。


しばらく考える。


大丈夫だった。


私は頷く。


「食べよう」


妹の目が少し輝いた気がした。

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