↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
415/425

第49章 ⑩ 

休日。


カイルたちが来た。


ミラたちも来た。


サラとニコは元々いる。


ルークも今日は仕事がない。


久しぶりに全員揃った。


子供が五人。


大人も多い。


家が狭い。


昔は、こんなに人がいなかった。


最初は私とルークとサラとイナ。


それから、カイルとミラとニコが増えた。


今は数えるのが面倒なくらいいる。


昼ご飯を食べる。


大きな鍋を出した。


パンも多め。


カルト芋も蒸した。


子供たちが食べる。


イナが狙う。


「イナ」


呼ぶと、目を逸らした。


まだ何もしていない。


でも考えている。


多分。


食べながら、カイルがルークを見た。


「そういえば」


嫌な始まり方だ。


「ルークは?」


ルークが顔を上げる。


「何が?」


「結婚」


ルークが止まった。


私は芋を食べる。


面白そうなので聞く。


「しないけど」


「しないの?」


ミラも入った。


「今は」


「相手は?」


「いない」


「好きな人は?」


「いない」


早い。


全部即答だ。


カイルが少し考えた。


「おまえ、このままずっとここにいる気?」


「うん」


そこも即答だった。


私は芋を飲み込んだ。


「いるらしいよ」


「おばさんはいいの?」


カイルが聞く。


「何が?」


「ルークがずっと家にいて」


別に。


「自分の部屋の掃除して、家のこともやるなら」


「そこ?」


そこだ。


大人が一緒に住むなら、自分のことは自分でする。


結婚するかどうかは関係ない。


「おばさん、俺を追い出す気ある?」


ルークが聞いた。


「ないよ」


「じゃあいる」


決まったらしい。


ミラが笑う。


「本当に結婚しなさそう」


「何で結婚させたいの?」


ルークが聞く。


「別にさせたいわけじゃないけど」


「じゃあいいだろ」


その通りだ。


本人が困っていない。


誰かを困らせているわけでもない。


なら、どうでもいい。


結婚したくなったらすればいい。


しなくてもいい。


「でも、お兄ちゃん人気ありそうなのに」


サラが言った。


「知らない」


「冒険者の人とか」


「知らない」


「ギルドの人とか」


「知らない」


本当に興味がないらしい。


ニコが黙って食べている。


カイルがそっちを見る。


「ニコは何か知らない?」


「何で僕に聞くの?」


「何か知ってそうだから」


「知らないよ」


ニコは少し間を置いた。


「知ってても言わないけど」


ルークがニコを見る。


私も見る。


カイルも見る。


ミラも見る。


サラまで見る。


ニコが困った顔をした。


「本当に知らないよ」


怪しい。


でも。


本人が言わないことを勝手に探る必要はない。


「個人情報だね」


私が言う。


ニコが頷いた。


ルークも頷いた。


カイルが笑った。


「便利だな、それ」


便利ではない。


大事なことだ。


その後、話は別のことへ移った。


子供たちは食べ終わって遊んでいる。


サラとニコの娘が、また何か企んでいる。


椅子を見ている。


「何する気?」


聞いたら逃げた。


怪しい。


イナもついていった。


もっと怪しい。


私は立ち上がる。


「こら。二人とも待ちなさい」


後ろで笑い声がした。


何がおかしい。


追いかける。


今日はみんないる。


カイルも。


ミラも。


ルークも。


サラも。


ニコも。


その家族もいる。


騒がしい。


狭い。


芋は足りなくなった。


夕飯は、もう少し多く作ろう。


それでいい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。