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第8章 冷凍品完了
第8章➂ 完全勝利
夜。
私は鍋を見る。
鳥唐揚げだ。
これで冷凍品最後だった。
火にかける。
蒸す。
しばらく待つ。
中まで火を通す。
その後焼く。
じゅうううう……
良い音がした。
良い匂いもした。
兄が近付いて来る。
妹も来る。
犬も来る。
特に犬が来る。
尻尾が千切れる位振りながら来る。
肉だ。
完成する。
皆で食べる。
兄も食べる。
妹も食べる。
犬も食べる。
かなり食べる。
減った。
良い事だった。
食べ終わる。
私は発泡スチロールを見る。
中を見る。
しばらく見る。
冷食完食だ。
良い事だ。
兄も発泡スチロールを見る。
中を見る。
少し考える。
そして言った。
「終わったのか」
私は頷く。
「終わった」
兄は少しだけ発泡スチロールを見る。
もう一度見る。
そして小さく頷いた
正確には冷食以外少し残っていた。
でも気にしない。
勝った。
犬は満足そうに寝転がっている。
妹も眠そうだった。
兄も少し安心した顔をしている。
私は発泡スチロールを閉じた。
良い一日だった。




