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第7章 ②

第7章 シチュー②


私は発泡スチロールを見る。


中を見る。


しばらく見る。


まだあった。


仕方ない。


次に発泡スチロールを開いた。


エビを取り出す。


ブロッコリーを取り出す。


ひき肉を取り出す。


ミックスベジタブルも取り出した。


完全自然解凍だ。


私は発泡スチロールへ戻す。


蓋を閉じる。


次にエコバッグを見る。


ナイフを入れる。


お玉を入れる。


ハ○スのシチューの素 1キロ入れる。


鍋を持つ。


フライパンも持つ。


必要だった。


兄が見る。


発泡スチロールを見る。


私を見る。


「また行くのか」


私は頷く。


「シチュー」


兄は少し考えた。


そして頷いた。


理由は聞かなかった。


平和だった。


私は発泡スチロールを持つ。


エコバッグを肩へ掛ける。


重かった。


良い事だった。


しばらく歩く。


やがて下町が見えてきた。


屋台の並ぶ通りだった。


おばちゃんは今日もいた。


私を見る。


発泡スチロールを見る。


そして言った。


「今日は何だい」


私は答えた。


「シチュー」


おばちゃんは少し考えた。


そして言った。


「魚じゃないのかい」


私は頷いた。


魚ではなかった。


主人公は思った。


進歩だった。


私は発泡スチロールを置く。


どん。


蓋を開く。


エビを出す。


ブロッコリーを出す。


ひき肉を出す。


ミックスベジタブルも出した。


おばちゃんが見る。


しばらく見る。


そして言った。


「多いね」


私は頷く。


多かった。


だから来た。


それだけだった。

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